三菱重工「ビーバーエアコン」と三菱電機「霧ヶ峰」の違いは何?
ビーバーエアコンと霧ヶ峰はどちらも日本メーカーのエアコンで、
家電量販店などでよく販売されており、同じく三菱のロゴが記載されていますが、
一体何が違うのでしょうか。
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製造元(メーカー・ブランド)が違う
ビーバーエアコンと霧ヶ峰は、まずメーカーが違います。
ビーバーエアコンは「三菱重工業」
ビーバーエアコンの製造元は、「三菱重工サーマルシステムズ」です。
同社は、日本を代表する重工メーカーである「三菱重工業」の子会社です。
三菱重工業は、造船や航空機、ロケットや輸送用機器などで知られます。
霧ヶ峰は「三菱電機」
霧ヶ峰は「三菱電機」の製品です。
三菱電機は三菱グループの電機メーカーで、日本を代表する家電ブランドの一つとしても知られます。
一方、センサー技術に強みがあり、産業用機器や防衛産業などでも活躍しています。
工場の所在地が違う
ビーバーエアコンを製造する三菱重工サーマルシステムズは、
日本国内に3工場を保有していますが、タイにも合弁会社があります。
霧ヶ峰は日本向けが静岡県内、海外向けはトルコなどに工場があります。
機能や性能が違う
ビーバーエアコンと霧ヶ峰は、製造元・開発元が異なることから、
搭載されている機能などに違いがあります。
基本の冷暖房や除湿機能に加え、上位機種に搭載されている
フィルター自動お掃除機能などはどちらにもありますが、それぞれ独自の機能があります。
ビーバーエアコンは三菱重工の航空機技術を搭載
例えば、ビーバーエアコンを製造している三菱重工は、ロケットや飛行機を製造するメーカーですので、
室内機にジェットエンジンの技術が使われているなど、航空機技術が応用されています。
日本の航空機産業を支える三菱重工業を応援したい方に適しているほか、
低価格機種はタイ製とみられ、ビックカメラなどで安く購入できることから、コスパ重視派にも適しています。
霧ヶ峰は三菱電機のセンサー技術を搭載
一方、三菱電機は、産業用や防衛機器向けの優れたセンサー技術で知られるメーカーです。
三菱電機のエアコンである霧ヶ峰にも、随所にセンサー技術が応用されています。
代表的なのは、人感赤外線センサー「ムーブアイ」です。
また、霧ヶ峰は省エネ性能が高いことも特徴として挙げられますので、環境問題に関心の高い方に適しています。
また、国内向け工場は静岡なので、日本製のエアコンが使いたい方にもおすすめです。
まとめ
ビーバーエアコンと霧ヶ峰は、三菱重工業と三菱電機という同じ三菱グループの製品だが、全く別物と言ってよい。
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