03plusを個人ユーザーや個人事業主、フリーランスの人などが使用する場合のメリットとデメリットは?
フリーランス・副業などで個人として仕事をしている人や個人事業主の通信手段として
「03plus」という選択肢もあります。
では個人や個人事業主が03plusを導入するのにはどういったメリットやデメリットが
あるのかを詳しく見ていきましょう。
個人や個人事業主が03plusを導入するメリット
フリーランス・副業など個人で仕事をしている人や個人事業主が
03plusを導入するメリットは何と言っても「低コスト」です。
自宅や事務所で事業用としてNTTの固定電話を使おうと思ったら、
開通させるだけで40,000円以上の費用がかかります。
安い費用での開通も可能ですが、開通費用が安いと基本料金が高くなってしまいます。
またNTTの固定電話の開通には工事も必要なので、
申し込んですぐに使えるようにはなりません。
03plusの導入にかかる費用は初期費用の5,000円のみ、
スマホの専用アプリをインストールするだけなので工事も不要です。
光回線などの固定回線があれば固定電話機でも03plusが使えます。
NTTの固定電話を事業用として使う場合、基本料金が月2,600~2,700円、
開通費用が安いライトプランだと月2,800~3,000円となります。
03plusの基本料金は月980円ですから、
電話の固定費がNTTの3分の1以下で済むのです。
通話料も安い
03plusはNTTの固定電話に比べて通話料も安くなっています。
NTTの固定電話は市内通話だと3分9.35円、市外だと
・20kmまで90秒22円
・20~60km 60秒33円
・60km超 45秒44円
といったように通話先との距離で通話料が変わります。
03plusの通話料は市内・市外に関わらず全国一律で3分8.8円です。
市外通話は03plusの方が断然安いですから、
市外に電話をかけることが多い場合は03plusを導入するのがお得です。
かけ放題プランもある
03plusにはかけ放題プランもあり、1回10分までの通話なら通話料が無料となります。
別途月1,000円のオプション料金がかかりますが、
年払いにすると年額12,000円が半額の年額6,000円で利用可能です。
ビジネスの電話だと1回の通話で10分以上も話すことは多くないので、
03plusでかけ放題プランを利用すればビジネスの電話はほぼ通話料無料となります。
ちなみにNTTの固定電話にはかけ放題プランはありませんし、
03plus以外のクラウドPBXでもかけ放題プランが利用できるものは少ないです。
「03」など市外局番で始まる電話番号が使える
03plusでは「03」や「06」などの市外局番で始まる電話番号が使えるようになっています。
市外局番から始まる電話番号のためにNTTの固定電話を使っている個人事業主も
少なくないですが、03plusでも市外局番から始まる電話番号が使えるのです。
実はクラウドPBXでは市外局番で始まる電話番号が使えず、
「050」から始まるIP電話の番号を取得せざるをえないケースが多いです。
「050」で始まる電話番号が悪いわけではありませんが、
市外局番で始まる電話番号に比べると事業者としての信用度が少し落ちてしまいます。
信用度が高い市外局番で始まる電話番号が使えることは、
クラウドPBXとして03plusを選ぶメリットして決して小さくありません。
スマホ1台でプライベートと業務の電話を分けられる
03plusであればプライベート用と業務用で別のスマホを使う必要が無く、
スマホ1台で済ませられます。
通常プライベート用と業務用でスマホを兼用していると、
電話をかけてきた相手がプライベート目的なのか業務目的なのかが分かりにくいです。
プライベートの電話だと思ったら取引先だったとなると、
対応の仕方によっては取引先に失礼なことをしてしまうことになります。
03plusを導入していると、03plusにかかってきた電話は業務用、スマホに直接
かかってきた電話はプライベート用と電話をかけてきた相手が見分けられます。
プライベート用と業務用でスマホを分けるとコストも嵩みますから、
03plusを使うことで通信費の節約にも繋がるのです。
時間外アナウンスでプライベート確保
03plusで時間外アナウンスのオプションを使うと、営業時間外にかかってきた電話に対しては自動メッセージで応答できます。
個人で仕事をしている人がプライベート用と業務用でスマホを兼用していて困るのが、夜間や休日など営業時間外にかかってくる電話です。
お客さんや取引先からの着信を無視できないため、実質的な年中無休の24時間営業となってしまいかねません。
時間外アナウンスの自動メッセージで応答しておけば、翌日の営業時間内にこちらからかけ直すこともできますし相手が改めてかけてくることも考えられます。
03plusで時間外アナウンスを利用すれば、営業時間外に電話をかけてきたお客さんや取引先に失礼にならず、不快な思いもさせずに済ませられるわけです。
個人で仕事をしている人が03plusを導入するデメリット
個人で仕事をしている人や個人事業主が03plusを導入するメリットは大きいですが、
多少のデメリットがあることも覚えておかないといけません。
業務用のクラウドPBXとして03plusを導入するデメリットとしては
「通話品質がネットワーク環境で変わること」が挙げられます。
03plusのようなクラウドPBXはインターネット回線を使って通話するため、
通話品質は利用しているネットワーク環境の影響を大きく受けるのです。
ネットワーク環境が良くないと通話中にノイズが入ったり、
お互いの声が聞き取りにくいなどといった不具合が起こってしまいます。
03plus導入に当たってネット回線の乗り換えが必要になると、
03plus導入でかえってコストが増える恐れがあります。
どこでも市外局番で始まる電話番号が使えるわけではない
「03」などの市外局番で始まる電話番号が使えることが03plusのメリットの1つですが、
実はどこでも市外局番で始まる電話番号が使えるわけではありません。
2023年3月現在、03plusで市外局番で始まる電話番号が使えるのは
・札幌
・仙台
・南関東(東京、神奈川、千葉、埼玉)
・愛知
・京阪神
・広島
・福岡
といった大都市圏だけです。
上記以外の地域では市外局番で始まる電話番号は使えず、
「050」で始まる電話番号を新たに取得することになります。
今後地域が拡大する可能性はあるものの、
現在は03plusで市外局番で始まる電話番号が使える地域はそれほど広くありません。
発信できない番号がある
それほど大きなデメリットではないものの、
03plusには発信できない番号があることもデメリットとなります。
細かく言うと数が多くなるので割愛しますが、
主要なところでは「110」や「119」といった緊急通報が03plusではできません。
海外への発信もできませんから、海外のお客さんや取引先と仕事をする人にとっては
03plusは使いやすいとは言えないのです。
ただ03plusから発信できないだけで、スマホの回線を使えば緊急通報も海外への
発信も可能なのであまり気にしなくても良いデメリットです。
まとめ
03plusはどちらかと言うと小規模事業者向けのサービスであり、
個人で仕事をしている人や個人事業主にも使いやすくなっています。
多少注意しないといけないデメリットはあるものの、
デメリットを上回るほどのメリットが03plusにはあります。
低コストで固定電話を使いたいと考えているなら、
ぜひ03plusの利用を検討してみてください。
03plus公式サイト
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