IIJmioとOCNモバイルONEとmineoを比較したらどれがいいの？
安い料金でスマホが使える「格安SIM」にはたくさんの種類がありますが、
その中でも特に人気が高いのが「IIJmio」「OCNモバイルONE」「mineo」の3つです。
そこで人気格安SIMの3つを、料金や通信速度などで比較してみましょう。
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料金はIIJmioとOCNモバイルONEが拮抗
スマホブランドを選ぶ上で多くの人が重要視している「料金」ですが、
3つの中ではIIJmioとOCNモバイルONE（以下OCN）が安くなっています。
IIJmioの料金プランは
・2GB 858円
・4GB 1,078円
・8GB 1,518円
・15GB 1,848円
・20GB 2,068円
の5つ。
OCNは
・1GB 770円
・3GB 990円
・6GB 1,200円
・10GB 1,600円
の4プランです。
最後mineoの料金プランは
・1GB 1,298円
・5GB 1,518円
・10GB 1,958円
・20GB 2,178円
となります。
3つ共通のギガ数プランが無いので比較しにくいですが、
mineoだけ1,000円以下のプランがありません。
ですから料金だけで比較すると、まずmineoが外れて、
IIJmioかOCNのどちらか自分が使うギガ数に合った方を選ぶことになりますね。
光回線とのセット割はIIJmioが一番お得
今やスマホと光回線のブランドを統一すると「セット割」が適用されるのが
当たり前ですが、セット割のお得さはIIJmioが一番です。
IIJmioひかりとOCN光
IIJmioは「IIJmioひかり」とセットにすることで、
月660円の割引をセットで利用し続ける限り受けることができます。
OCNと「OCN光」をセットで使うと、
セットで使い続けている間はずっと月220円の割引となります。
mineoは「eo光」とのセットで、月330円の割引が12か月間だけ受けられます。
mineoとeo光のセット割は今後永年割引になる予定ですが、
2022年2月現在ではセット割が適用されるのは12か月のみです。
単純にスマホと光回線のブランドを統一して受けられる割引額を比較すると、
月660円の割引が受けられるIIJmioが一番お得となります。
eo光は関西限定
mineoのセット割がお得じゃない理由として、
セット割の対象である「eo光」が関西でしか利用できないことも挙げられます。
mineoとeo光は「オプテージ」という同じ会社が提供している通信サービスなんですが、
オプテージは関西電力のグループ企業なのです。
ですからeo光は光コラボではなく電力会社系光回線であり、
関西電力管内でしか利用できないようになっています。
そのため関西以外の地域に住んでいる人は、
mineoとeo光をセットで使うことができないのでセット割も受けられません。
ちなみに、mineoは全国で利用することができますし、
IIJmioひかりとOCN光は光コラボなので全国で利用可能です。
OCNには10GBより容量の大きいプランが無い
IIJmioとmineoには月間20GBプランがありますが、
OCNで一番容量が大きいのは月間10GBプランです。
元々OCNは格安SIMの1つでしたが、
現状では同じNTTグループであるドコモのサブブランドとなっています。
もう1つのドコモサブブランドである「ahamo」との競合を避けるために、
OCNでは大容量プランを取り扱わないようしていると思われます。
実際にOCNの旧プランには月間20GB、30GBのプランもありましたが、
新プラン移行によって大容量プランが無くなりました。
ですから大容量プランでスマホを利用したい人には、
OCNは選択肢に入りにくいブランドとなってしまっています。
mineoでは無料でギガ数を増やすこともできる
mineoでは、
ギガ数を上限まで使い切ってしまった場合でも無料で追加することができます。
「フリータンク」というサービスで、
他のユーザーが提供してくれた余ったギガ数を無料で自分のものとして使えます。
もちろんいつでもいくらでも追加できるわけではなく
・毎月21日以降の月末しか利用できない
・残量が1GB未満の場合しか利用できない
・利用は月2回まで
・1回に引き出せる容量は最大500MB
といった条件が設けられています。
また、他のユーザーが余ったギガ数を提供してくれていないと、
フリータンクからギガ数を引き出すことができません。
それでも月1GBまで無料で追加することができますから、
いつも月末に少しギガ数が足りなくて困っている場合にはありがたいサービスですね。
IIJmioにも「データ容量プレゼント機能」があるんですが、
これは相手を指定してギガ数を送るので、送ってくれる相手が居ないと利用できません。
OCNでは現状、
余ったギガ数を他のユーザーに分け与えられるサービスは行われていません。
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対応端末が多いのはIIJmioとOCN
スマホブランドを乗り換える場合には、対応している端末の数も重要な要素の1つです。
対応端末数が少ないと、現在使っている端末が乗り換えによって使えず、
乗り換えと同時に端末を購入せざるをえないので費用が嵩むことになります。
現状で動作確認済みとなっている端末数が多いのはIIJmioとOCNで、
少ないのがmineoです。
IIJmioとOCNはiPhoneとAndroid合わせて600機種以上に対応していますが、
mineoは500機種余りとなっています。
mineoもiPhoneやAndroidの主要機種には対応しているので、
乗り換え時に端末の買い替えが必要となることは少ないです。
ただ少し古い機種やマイナーな機種を使っていると、
IIJmioとOCNなら使えるけどmineoだと使えないといったケースも出てきます。
iPhoneユーザーならOCN
日本ではiPhoneユーザーが大半を占めていますが、
3ブランドの中でiPhoneユーザー向けなのはOCNです。
動作確認済みのiPhoneシリーズはほぼ3つとも同じですし、
最新のiPhone13が使えるのも同じです。
ただ機種変更時に選べるiPhoneの種類としては、OCNが一番多くなっています。
OCNでは
・12、12mini
・SE（第2世代）
の合計8機種を機種変更時に購入することができます。
mineoは
・12mini
・11
・SE（第2世代）
の合計7機種です。
IIJmioではiPhoneの新品を取り扱っておらず、
IIJmioでの機種変更ではiPhoneは未使用品か中古品しか選べません。
別途新品のiPhone端末を購入して、IIJmioで機種変更することはもちろん可能です。
しかしスマホ事業者で新品のiPhoneに機種変更できないのは不便ですから、iPhoneユーザーにとってはIIJmioは少し使いにくいかもしれません。
mineoは大手キャリア3回線全てに対応
mineoは大手キャリア3回線全てに対応しており、
乗り換え時に「SIMロック解除」が基本的には不要です。
ドコモ・au・ソフトバンクの大手キャリア3社で販売されているスマホ端末には、
SIMロックがかけられています。
そのため、そのままでは他キャリアのSIMカードは使えず、
現在と違う回線を使うブランドへの乗り換え時にはSIMロック解除が必要となります。
SIMロック解除をキャリアショップで行う場合には3,300円の手数料がかかります。
オンラインで手続きすれば手数料はかかりませんが、
端末のSIMロック解除設定は自分で行わないといけません。
mineoはドコモ・au・ソフトバンク全ての回線に対応しているので、
大手キャリアからmineoへの乗り換えではSIMロック解除が不要です。
OCNはドコモ回線にしか対応していないため、au・ソフトバンクの回線を使う
スマホブランドからの乗り換えではSIMロック解除が必要となります。
IIJmioはドコモとauの回線に対応していますが、
ソフトバンク回線からの乗り換えではSIMロック解除しないといけません。
端末を買い替えずにスマホブランドを乗り換える場合には、
どの回線でもSIMロック解除不要のmineoが一番楽ですね。
電話かけ放題オプションはOCNとIIJmioが双璧
LINEなどのアプリで無料通話ができることもあって、
スマホの電話かけ放題オプションを重視しない人も増えています。
ただ仕事で使う場合などには、まだまだスマホで電話をかけることも多く、
電話かけ放題オプションが必要なケースも少なくありません。
IIJmio・OCN・mineoそれぞれの電話かけ放題オプションを比較すると、
IIJmioとOCNが双璧といったところでしょうか。
IIJmioの電話かけ放題オプションは
・1回5分以内の通話が無料 500円
・1回10分以内の通話が無料 700円
・完全かけ放題 1,400円
となっています。
OCNでは
・1回10分以内の通話が無料 935円
・月内通話料上位3番号との通話が無料 935円
・完全かけ放題 1,430円
の3つのかけ放題オプションが選べます。
mineoのかけ放題オプションは少し特殊で
・月合計10分まで通話料が無料 935円
・月合計30分まで通話料が無料 924円
・月合計60分までの通話料が無料 1,848円
となります。
mineoだけ電話かけ放題のシステムが違っており、
さらに完全かけ放題のオプションがありません。
料金も高いので、スマホで電話かけ放題オプションを使いたいと考えている場合には
mineoは使いにくいですね。
通信速度はOCNがトップ
スマホでは電話よりもネットを使う機会の方が多かったりしますから、
スマホブランドの乗り換えでは「通信速度」も検討要素となります。
一般的に「格安SIMは通信速度が遅い」と思われがちですが、
IIJmio・OCN・mineoでは十分な通信速度が出ます。
大手の通信速度測定サイトによると、IIJmio・OCN・mineoのそれぞれの実効速度は
・IIJmio 約52Mbps
・OCN 約58Mbps
・mineo 約44Mbps
となっています。
格安SIMでは30Mbps程度の通信速度が出れば速い方ですから、
いずれも格安SIMとしてはかなり速いと言えます。
OCNとmineoで10Mbps以上の差があるので、
通信速度で選ぶならOCN、IIJmio、mineoの順番となります。
しかしネットをストレス無く使うのに必要な通信速度は20～30Mbps程度で、
約44Mbps出るmineoでも全く問題なくネットが使えます。
また44Mbpsと58Mbpsでは体感的な差はほとんどありませんから、
この3つから選ぶ場合には通信速度はあまり気にしなくても良いのではないでしょうか。
ただ、ネットを使う分には差は感じないものの、オンラインゲームなどで
大きな容量のデータをダウンロードする場合には通信速度の差を感じます。
ですから大きな容量をダウンロードする機会が多いのであれば、
少しでも通信速度の速い方を選ぶのがおすすめです。
OCNとmineoにはショップがある
格安SIMと言えば全てオンライン手続きというイメージですが、
OCNとmineoにはショップが存在しています。
OCNはドコモショップで取り扱っていますし、
mineoは全国に200ほどですがmineoショップを展開しているのです。
オンラインだと聞きたいことが聞けなかったり、本当に自分に合ったプランや
オプションが選べているかどうかが分からなくて不安になることも多いですよね。
ショップなら店員さんに聞きたいことを聞けますし、
店員さんにアドバイスしてもらうことで自分に合ったプランやオプションが選べます。
IIJmioも全国の家電量販店で取り扱われていますが、
IIJmioだけのショップは存在しません。
そのため店員さんがIIJmioの細かいオプションやサービスまで理解しておらず、
適格なアドバイスが貰えない可能性があります。
乗り換えやプラン変更、機種変更などをオンラインで手続きするのは不安という人に
とっては、ショップがあるOCNとmineoが使いやすいですね。
まとめ
IIJmio・OCNモバイルONE・mineoという格安SIMでも特に人気のある3つを、
色んな面で比較しました。
それぞれにメリットデメリットがあって、
一概に「これが一番お得、使いやすい」と言えるものはありません。
料金を重視するならセット割がお得なIIJmio、iPhoneの取り扱い機種数の多さなら
OCN、ソフトバンク回線からの乗り換えならmineoといったところでしょうか。
スマホブランドを乗り換える際には、自分が何を一番重視するのかをしっかりと考えて
乗り換え先を選ぶようにするといいですね。
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