低価格家電のMAXZEN（マクスゼン）とはどこの国の会社なのか？中国製？
Amazonや楽天市場などの通販サイトで、
「MAXZEN」というメーカーの家電を見かけることがあります。
あまり馴染みがありませんが、MAXZENはどこの国のメーカーで、
家電にはどういった特徴があるのでしょうか？
MAXZEN（マクスゼン）は日本企業のブランド
MAXZEN（マクスゼン）は、日本の東京に本社がある日本の家電メーカーです。
本社所在地は、以下の通りです。
〒136-0076 東京都江東区南砂2-7-5 ルーシッドスクエア東陽町1F
元々はMOA STOREが社名でMAXZENは家電のブランド名でしたが、
2021年に社名をブランド名に合わせてMAXZENとなりました。
MOAのネットショップは「XPRICE（旧・PREMOA/A-PRICE）」です。
英語で最大を意味する「MAX」と仏教用語である「禅（ZEN）」を組み合わて
MAXZENです。
禅は「無我の境地に入ること」を意味していて、
転じてMAXZENでは「無駄なものをそぎ落とした」と解釈しています。
「無駄な機能と価格をそぎ落として、最大限の豊かさを提供する」という想いが
MAXZENには込められているそうです。
MAXZENはDCMの孫会社
MAXZENは「エクスプライス」という会社の100%子会社です。
エクスプライスはDCMホールディングスのグループ企業ですから、
MAXZENはダイキやホーマックを運営するDCMの孫会社となります。
DCMは東証プライム上場企業でホームセンター大手です。
MAXZENやエクスプライスだけだと「怪しい」と思うかもしれませんが、
DCMのグループ企業となると一気に安心感が生まれます。
DCMのオンラインストアでは
当然のことながらMAXZENの家電が販売されています。
→ ＤＣＭオンライン（楽天市場店）
ジェネリック家電の元祖？
MAXZENは「ジェネリック家電の元祖」とも言われています。
ジェネリック家電は、機能を絞って大手メーカーよりも低価格で販売されている
日本の中小メーカーの家電製品のことです。
ジェネリック家電が注目され始めたのが2013年で、
そのきっかけがエクスプライスの前身MOAが販売したMAXZENのテレビでした。
テレビとしての基本的な性能は大手メーカー品と変わらないのに、
大幅に安い価格で販売していたので話題になったのです。
創業者は金 南享氏
MOAは韓国での起業経験がある、金 南享氏によって2004年に設立されました。
香港系投資ファンドによる買収
その後、2018年3月には香港系投資ファンドのCLSAキャピタルパートナーズ傘下の
投資ファンド「サンライズ・キャピタル」によって、グループ企業とともに買収されることが発表されました。
これにより、香港資本となります。
DCMホールディングスによる買収
さらに、2022年2月、日本の上場企業でありホームセンター運営大手の「DCMホールディングス」によって、
CLSAグループからMOAグループを買収することが発表されました。
これにより、現在は国内資本となっています。
MAXZENの家電の特徴
ここからはMAXZEN製品の特長について詳しく見ていきます。
価格が安い
MAXZENの最大の特徴と言えば「価格の安さ」です。
例えばテレビ、32型の価格は大手メーカーだと3～5万円ですが、
MAXZENなら1万円台から購入できます。
冷蔵庫も容量320Lクラスだと、大手メーカーは10万円前後しますが、
MAXZENだと7万円台です。
大手メーカーと同じ金額を出せば、
大手メーカーよりも1サイズも2サイズも大きい冷蔵庫が買えます。
洗濯機も一人暮らし用が2万円台から購入できます。
そこまでこだわりがなければかなりお手頃だと思います。
レンジは通常のフラットタイプが8千円台、
東日本と西日本両方で使えるヘルツフリータイプも1万円程度です。
海外メーカーの安い家電は少し不安があるものの、
MAXZENは日本メーカーですから安くても安心です。
実際に以下のページから見てみるとお分かりいただけると思います。
本当に安いです。
機能がシンプル
MAXZENの家電は「機能がシンプル」なのも特徴です。
他のジェネリック家電にも言えることですが、
余計な機能を外してメイン機能に特化することで価格を抑えています。
例えば大手メーカーのテレビだと、録画機能が付いていてネット接続ができて
動画配信サービスが利用できるのが当たり前になっています。
しかしMAXZENのテレビは、録画機能が付いていると動画配信サービスは
利用できず、動画配信サービスが利用できると録画機能が付いていません。
色んな機能が付いていても使わないことも多いですから、
シンプル機能の家電が欲しい人にはMAXZENはおすすめです。
保証が充実
MAXZENは日本メーカーらしく保証が充実しています。
電化製品のメーカー保証は基本的に1年ですが、
MAXZENは1000日保証すなわちメーカー保証が約3年です。
MAXZENのテレビを購入して2年で調子が悪くなったら新品と交換してもらった、
という人も実際に居ます。
海外メーカーは保証やサポートを犠牲することで価格を安くしていますが、
MAXZENは保証も万全です。
ただし問い合わせの電話が少し繋がりにくいという意見もありました。
品質が大手メーカーに若干劣る？
MAXZENの家電に関する情報を見ていると、
大手メーカーの製品に比べると若干品質が劣るという意見が多く見られました。
例えばテレビであれば「画質や音質が少し悪い」「画面を斜めから見ると
画質が落ちる」「黒色が弱い」といったことがあります。
ジェネリック家電は、余計な機能をそぎ落とすことに加えて
大手メーカーの型落ち技術を使うことで価格を抑えています。
大手メーカーが少し前に使っていた技術を今使っているので、
どうしても大手メーカーの最新製品と比べると品質が落ちてしまうのです。
現状で最高品質の家電を使いたい人には向きませんが、
メイン機能がちゃんと使えて安ければ良いという人にはMAXZENはピッタリです。
冷蔵庫や食洗機は作動音が大きいという意見も
冷蔵庫や食洗機は「作動音が少し大きい」という意見も少なからず見られました。
食洗機に至っては、壁の薄いマンションやアパートだと使うのを躊躇うぐらい
大きめの作動音が出るとのことです。
家の広さによってはかなり作動音が気になることもあるので、
MAXZENの冷蔵庫や食洗機を購入する際には注意が必要です。
Amazon・楽天・ヤフーに公式ストアがある
マクスゼン製品の公式ショップである「XPRICE」は、
自社通販サイト以外にもAmazonや
楽天・Yahoo!ショッピングに公式ストアを出店しています。
MAXZENの家電を購入する際、こうした店舗を利用できます。
ポイントを貯めている場合は魅力的です。
なお、XPRICEはマクスゼン専門のショップというわけではなく、
様々なメーカーの製品を取り扱っています。
これに関してはDCMのオンラインストアも同様です。
まとめ
MAXZENは東京に本社がある日本の家電メーカーです。
ダイキやホーマックを運営するホームセンター大手のDCMの孫会社なので、
怪しくはありません。
シンプル機能で品質は大手メーカーに少し及ばないものの、
家電を安く買えるのがMAXZENの大きな魅力です。