ツインバード(TWINBIRD)はどこの国のメーカー?中国製?
ホームセンターや通販サイトで、大手家電メーカーよりも安い価格で
家電を販売している「ツインバード(TWINBIRD)」というメーカーの製品をよく見かけます。
安いものを求める割にあまり安いと不安になりますが、
ツインバードはどこの国のメーカーなのでしょうか?
ツインバードは日本の家電メーカー
ツインバード(TWINBIRD)は
日本企業である「ツインバード工業株式会社」のブランドです。
本社は新潟県燕市
ツインバードは新潟県燕市に本社を置く日本の家電メーカーです。
1951年に「野水電化被膜工業所」として創業、
当初はメッキ加工業を生業としていました。
メッキ加工業の技術を生かして洋食器を作るようになり、
さらには結婚式の引き出物などに使われるカタログギフトを始めます。
カタログギフトの商品として小型家電を取り入れるようになったことから、
1984年に自社でも電化製品を作り始めました。
野水電化被膜工業所から1962年に野水電化に社名を変更、
さらに1979年にはツインバード工業へと変更します。
2022年に現在の社名であるツインバードとなりました。
売上高100億円以上の上場企業
現在の年間売上高は100億円をゆうに超えており、
株式も東証スタンダードに上場しています。
ツインバードという社名の由来
ちなみにツインバードという社名は、製品を使うお客さんと自社を一対の鳥に
見立てて喜びを分かち合いたいという願いが込められているそうです。
ツインバードのエンブレムも
どことなく「燕(ツバメ)」を感じさせますね。
生産拠点は日本と中国
ツインバードの製品は日本と中国で作られています。
2021年に国内製造比率を4割に引き上げるというニュースがあったので、
恐らく日本4中国6ぐらいの割合で作られていると思われます。
ツインバードは、大手家電メーカーよりも安い価格で家電を販売する
いわゆる「ジェネリック家電メーカー」です。
大手家電メーカーも以前から価格を抑えるために海外での製造を行っていますが、
ジェネリック家電メーカーの多くも海外で製造しています。
ところがツインバードは国内でも4割程度製造しており、
国内メーカーかつ国産製品を安く販売しているのです。
匠プレミアムと感動シンプル
現在のツインバードは、「匠プレミアム」と「感動シンプル」という
2つのコンセプトに沿って家電を作っています。
ジェネリック家電メーカーですから大手メーカーより安い価格で家電を
販売していますが、匠プレミアムは違います。
匠プレミアムの全自動コーヒーメーカーの価格は、
一度に3杯分作れるものが約4万円、6杯分作れるものが約5万円です。
大手メーカーの全自動コーヒーメーカーでも安いものだと1~2万円台ですから、
ツインバードの全自動コーヒーメーカーは価格が高めです。
確かな技術を持った匠と協力して、
価格は高くても高品質・高性能なものを作るのが匠プレミアムとなります。
感動シンプルはいわゆるジェネリック家電で、
シンプル機能ながら低価格の家電です。
ツインバードの家電の特徴
国内メーカーだが価格が安い
ツインバードの家電の特徴として第一に挙げられるのが「価格の安さ」です。
ジェネリック家電と言われるだけあって、
大手メーカーの家電と比べるとかなり安く買えます。
例えば、容量が7kgのツインバードの全自動洗濯機の価格は何と4万円台です。
縦型なので多少安いということはありますが、
それでも大手メーカーだと7~8万円ぐらいはします。
大手メーカーの高機能モデルとなると7kgモデルでも価格は10万円を超えるので、
ツインバードの4万円台はかなり安いです。
一人暮らしなどで、家電にかける費用を少しでも抑えたいという人には
ツインバードはおすすめと言えます。
日本製もある
低価格とともにツインバードの大きな特徴と言えるのが「日本製」です。
ツインバード製品すべてが日本製というわけではありませんが、
一部製品は日本で作られています。
具体的にどれが日本製かは分かりにくいものの、
・電子レンジ
・ドライヤー
・コーヒーメーカー
・サーキュレーター
といった小型家電の一部モデルは日本製です。
人件費の安い海外で製造して国内で安い価格で販売する、
というのが一般的な日本の家電メーカーのやり方です。
しかしツインバードは国内でも一部製品を作っており、
国産なのに安い価格で買えるというのも大きな特徴となっています。
機能がシンプル
ツインバードの家電は「シンプル機能」も特徴の1つです。
例えば洗濯機であれば、
ツインバードの場合は短時間コースや槽洗浄ぐらいが特別な機能です。
大手メーカーの洗濯機だと、AIで洗濯物をチェックして最適な洗濯方法を
自動で選んだり、洗剤を自動で計量して投入する機能が付いています。
ナノイーや次亜塩素酸で除菌・消臭したり、
スマホで洗濯機が操作できたりもします。
そういった便利な機能はツインバードの洗濯機にはありませんが、
その分価格が抑えられているのです。
余計な機能は使わないし、メイン機能がしっかり使えれば良いという人には
ツインバードの家電はピッタリです。
まとめ
安い価格で家電を販売しているので海外メーカーに間違われることが多いですが、
ツインバードは日本の家電メーカーです。
メイン機能に絞ることで価格を抑えており、
機械操作が苦手な人でも使いやすくなっています。
一部日本で作っている製品もあり、
国内メーカーが作った国産家電を使いたい人にはツインバードはおすすめです。
ツインバード(TWINBIRD)の主要製品群
家電製品
ツインバードの主力製品は家庭用電気機器です。
従来は、有線スティック掃除機や、
ダイヤル式電子レンジなどの低価格家電が中心でしたが、
近年はデザイン性や機能性にも注力しており
ラインナップが広がっています。
特に、オーブンレンジなどの調理家電は種類が多くなっており、
米どころの新潟企業らしく精米機なども手掛けています。
FSPC
ツインバード工業はFPSC(フリーピストンスターリングクーラー)
と呼ばれる冷却機器を展開しています。
以前はファイザー製ワクチンなどの保冷庫として
出荷されたことが話題になりました。