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ウイルスバスターは国産なのか中国製なのか?トレンドマイクロは日本企業なのか?

サイバーセキュリティ

ウイルスバスター(トレンドマイクロ)の正体

これは非常に難しい問題です。ウイルスバスターで知られるトレンドマイクロは、複雑な経緯をたどった企業であり、その実態を一言で言い表すことはできません。

 

 

一般論

少なくとも中国企業ではない

トレンドマイクロは少なくとも中国企業ではありません。もともとトレンドマイクロは、1988年に台湾出身の創業者が米国で設立した企業を源流とします。

企業事例1時代も国境も越えた普遍的力を生むワンカンパニー=ワンカルチャー /月刊 人材教育/2011年09月号/J.H.倶楽部
日本発のグローバル企業として世界中に拠点を構えるトレンドマイクロ。同社には、TLCという内なる自分を見つめ直すオリジナルの研修がある。自分を見つめ直すことこそが、時代や国境を越えて通用するコミュニケーション力に不可欠という同社。時代にも国の違いにも左右されないワンカンパニー=ワンカルチャーをめざす同社の教育を紹介する。...

 

社歴

トレンドマイクロの企業理念、沿革 | トレンドマイクロ

 

経営陣の一覧

リーダーシップ | トレンドマイクロ
Meet the leadership of one of the  planet's most innovative Internet content security companies.

 

現在の本社は東京にある

同社の本社は東京都渋谷区代々木の新宿マインズタワーにあります。

会社概要

 

東証一部上場企業である

トレンドマイクロは東京証券取引所市場第一部に上場しており、積極的な情報開示義務が課されています。

 

日本経済新聞社 株式情報(4704)

トレンドマイクロ[4704]の株価・株主優待など。
【ウイルス対策ソフト】「ウイルスバスター」が主力商品。 この企業の最新ニュース、業績、株価・株主優待、配当利回りをワンストップで提供。

トレンドマイクロ 株式情報

株式情報 | トレンドマイクロ

 

日本のメガバンクとの取引がある

三井住友銀行や三菱UFJ銀行、みずほ銀行といった日本のメガバンクと取引があります。

会社概要

 

 

 

あの噂の真実

トレンドマイクロは顧客情報を売り渡したか

2019年に、トレンドマイクロから顧客情報が流出し、「サポート詐欺」に悪用されたという報道がなされました。

しかしこれは、特定の元従業員によるものであり、トレンドマイクロが行ったわけではなく、海外で起きた事件であるということです。

最も、これはトレンドマイクロ側の言い分に過ぎません。

トレンドマイクロの内部不正問題、元従業員はテクニカルサポートを利用した顧客の情報を持ち出していた 
 トレンドマイクロの従業員が顧客情報を不正に持ち出し、最終的に同情報がサポート詐欺に悪用されていた問題について、トレンドマイクロ株式会社に問い合わせたところ、流出した個人情報は、過去にテクニカルサポートに連絡を行った顧客の情報であることを明らかにした。
トレンドマイクロ、海外顧客の情報流出=最大12万人分:時事ドットコム
情報セキュリティー大手トレンドマイクロの海外拠点で、技術サポート担当の元従業員が最大12万人分の顧客情報を不正に持ち出し、第三者に売却していたことが6日、分かった。流出したのは海外市場の個人向け製品の利用者のうち、サポート窓口に問い合わせをしたことがある顧客の氏名、電子メールアドレス、電話番号など。 同社によると、日本...

 

F-Secureの事例

似たような事例としてフィンランドの情報セキュリティ大手、エフセキュアの日本法人から個人情報が流出したという事件がありました。

これも同様に、特定の元従業員によるものであったことが判明しています。

F-Secure、元社員の情報流出疑惑で調査報告を公開
元社員(事案発覚後に退職)によるSNSでの情報流出について、同社内の情報やシステムなどの悪用はないと説明し、ネット上などで指摘された疑問に回答した。

 

 

 

サイバー攻撃で流出したのか

2019年の事件

これも同じく2019年に、トレンドマイクロの中国・南京の拠点がサイバー攻撃を受け、情報が流出したという情報が出回りました。

しかし、実際に流出したのは顧客情報ではなくデバッグファイルなどであり、南京の拠点は関係していないということです。

しかし、これもトレンドマイクロ側の言い分に過ぎません。

トレンドマイクロ、テストラボの不正アクセスに関する声明を発表/デバッグファイルの流出を認めたものの、ソースコードや顧客情報の漏洩は否定
 トレンドマイクロ(株)は5月20日、一部メディアやSNSで報じられている不正アクセス問題に関する声明を発表した。現時点において、同社のソースコードや顧客情報の漏洩は確認されていないという。

 

南京に拠点自体はある

中国拠点の求人情報サイトによると、トレンドマイクロの同国における最大の開発拠点は南京にあり、1997年に設立されました。

本格的な投資は2004年から行われ、主にソフトウェア開発の業務を担っているようです。

趋势科技官网
趋势科技是信息安全软件行业的全球领导者,致力于建立安全的数字信息交换世界,加入全球研发中心团队,以领导性的先进技术连结智慧、守护世界,迎战AI世代。

 

攻撃を受けたのは米国拠点

朝日新聞社、インプレス、アイティメディアによれば、実際に攻撃を受けたのは、同社の米国拠点であるということです。

ロシアのハッカー集団による犯行とみられています。

トレンドマイクロにサイバー攻撃 ロシア系ハッカーか:朝日新聞デジタル
 ウイルス対策ソフト「ウイルスバスター」で知られるトレンドマイクロ(東京)は、同社のコンピューターシステムに何者かが不正に侵入したと明らかにした。外部への情報流出は「現時点で確認されていない」と説明し…
トレンドマイクロ、テストラボの不正アクセスに関する声明を発表/デバッグファイルの流出を認めたものの、ソースコードや顧客情報の漏洩は否定
 トレンドマイクロ(株)は5月20日、一部メディアやSNSで報じられている不正アクセス問題に関する声明を発表した。現時点において、同社のソースコードや顧客情報の漏洩は確認されていないという。
トレンドマイクロ、不正アクセスによる情報流出認める ソースコード流出は否定
トレンドマイクロは、同社のテストラボ環境がハッカーによる攻撃を受けてウイルス対策ソフトのソースコードなどが流出したと報じられた問題で、「不正アクセスを受けてデバック用ファイルが流出した」と認めた。ただ、同社が保有するソースコードや顧客情報の漏洩は「確認していない」としている。

 

同社の米国拠点一覧

Contact Locations Worldwide | Trend Micro
USA Headquarters Trend Micro Incorporated 225 E. John Carpenter Freeway Suite 1500 Irving, Texas 75062 Phone: (817) 569-8900 Toll-free: (888) 762-8736

 

2020年の事件

また、2020年に入ってからは、三菱電機、NEC、神戸製鋼所といった防衛関連企業がサイバー攻撃を受け、一部重要なものを含む情報が流出したという報道がなされました。

高速ミサイルの情報流出か 三菱電機へのサイバー攻撃:時事ドットコム
三菱電機が大規模なサイバー攻撃を受けた問題で、漏えいが疑われる情報の中に、防衛省が配備に向けて研究を進めている「高速ミサイル」の性能に関するデータが含まれていたことが20日、分かった。複数の防衛省幹部が明らかにした。
三菱電機にサイバー攻撃、防衛情報が流出
 三菱電機は2020年2月10日、サイバー攻撃を受けて防衛関連情報が盗まれた可能性があると明らかにした。ハッカーはウイルス対策ソフトウエアの脆弱性を突いて侵入。同月12日時点で、不正アクセスが疑われる端末(パソコンとサーバー)は世界で132台となっている。狙われているのは三菱電機だけではない。NECや神戸製鋼所、航空測...
新型ミサイル性能漏えいか 三菱電機、サイバー攻撃 防衛省が全容調査
三菱電機へのサイバー攻撃で、防衛省が研究を進める最新鋭の「高速滑空ミサイル」の性能に関する情報が、同社から漏えいした疑いがあることが20日、関係者への取材で分かった。防衛省はサイバー攻撃の全容につい

 

トレンドマイクロ製品を使っていた

三菱電機は、トレンドマイクロのセキュリティソフトを使っていたと言われています。また、同社製品には脆弱性があったのではないかと考えられています。

トレンドマイクロ製品の脆弱性を悪用し、マルウェアが生成されたということなのです。

もっとも人が作っている以上、完璧なソフトなど存在しません。かのWindowsでさえも、毎月のようにOSの脆弱性を修復するプログラムを配布しています。

情報流出に揺れる三菱電機、不正アクセスの原因となった製品名は「ノーコメント」
 三菱電機は2020年1月22日、情報流出事案について、不正アクセスの原因となったウイルス対策ソフトの製品名を「当社から言わない」(広報)とコメントした。同日朝にトレンドマイクロの「ウイルスバスター」の法人向け製品が原因との一部報道があった。トレンドマイクロも「顧客に関する回答は控える」とした。
三菱電機とNECは氷山の一角、セキュリティー製品にまさかの脆弱性リスク
 防衛産業に関わる日本企業が海外からとみられるサイバー攻撃で相次ぎ被害に遭っていた事実が明らかになった。三菱電機は2020年1月20日に一部報道を認める形で、サイバー攻撃による情報流出などを公表。NECも1月31日、2016年以降に受けたサイバー攻撃による情報流出を認めた。
三菱電機へのサイバー攻撃、VPN装置にハッキングか:朝日新聞デジタル
 三菱電機への大規模なサイバー攻撃で、不正アクセスの起点が「仮想プライベートネットワーク(VPN)」と呼ばれる通信機器へのハッキングだった可能性が高いことが複数の関係者への取材で分かった。ネットワーク…
脆弱性(ぜいじゃくせい)とは?|どんな危険があるの?|基礎知識|国民のための情報セキュリティサイト

 

批判を浴びるウイルスバスター

これを受けてネット上では、ウイルスバスターが情報窃取を助長したとの憶測が展開されました。

しかし、実際に記事を読めば分かる通り、そもそも件のマルウェアを発見し、事件が発覚するきっかけを作ったのがウイルスバスターなのです。

もっともサンプルの提出を受けたトレンドマイクロが、これを見抜けなかったことは問題と言えるかもしれません。

中国ハッカーに握られた社内PC 特命チーム暗闘の全貌:朝日新聞デジタル
 今年1月に朝日新聞の報道で明らかになった三菱電機へのサイバー攻撃では、防衛に関する機密や個人情報が流出していたことが分かった。三菱電機は2月に事実関係を公表し、攻撃の概要が見えてきた。ただ、そこには…

 

加害者は巧妙な手口を用いていた

加害者と見られる特定国のハッカー集団は、ファイルレスマルウェアを用い、三菱電機の中国子会社のサーバーを経由して本社のシステムに侵入するという巧妙な手口を用いたことが判明しています。

関係各社による対応の遅れについては、この巧妙さが原因ではないかと考えられています。

三菱電機、不正アクセス事件の詳細を公開、攻撃者は「ファイルレスマルウェア」で中国拠点から感染を拡大 
 三菱電機株式会社は1月20日に発表した不正アクセス被害について、調査によって判明した攻撃手法や対応経緯の詳細を発表した。攻撃者はWindowsに標準搭載された「PowerShell」を悪用する「ファイルレスマルウェア」を用いて、同社の中国拠点から日本国内のウイルス対策管理サーバーへと感染を広げていた。
三菱電機、NECへのサイバー攻撃で露呈した防衛体制の「徒手空拳」
三菱電機やNECへのサイバー攻撃は、軍主体のサイバー戦争の時代に、民間企業が自らのシステムを守らないといけない日本の無力ぶりを露呈した。官民一体の防衛体制の整備が急務だ。
三菱電機を襲ったサイバー攻撃、監視・検出すり抜けログも消去
画像:不正アクセスによる情報流出の可能性について/三菱電機株式会社より 三菱電機株式会社は2020年1月20日、同社のネットワークが第三者による不正アクセスを受け、個人情報及び企業機密情報が外部に流出
ファイルを使用しない? 新たな攻撃「ファイルレス・マルウェア」|大塚商会
マルウェアを実体としてディスク上に作成しない「ファイルレス・マルウェア」の検知数が、2017年から急増している。ファイルレス・マルウェアは、Windowsのプロセスとして動作し、正規のプロセスのふりをして感染活動を行うため、従来のウイルス対策ソフトでは検知できない。ここでは、ファイルレス・マルウェアについて紹介する。
テレワークが進むなか、「VPN」についてあらためて知っておこう
働き方改革やBCPに対する取り組みの一環としてリモートワークの導入、あるいは検討を進める企業も増えてきている。なかでもVPNは、新たな設備の敷設が必要となる専用線と比べ、低コストで導入障壁が低い。しかし、「プライベートネットワーク」という名称から安全性を過信しているケースも見受けられる。そこで、本記事ではVPNの仕組み...

 

 

 

トレンドマイクロは中国に買収されたのか

ネット上の情報では、トレンドマイクロは2015年に中国企業の亜信科技に買収されたというものがあります。

しかし、これは全く事実と異なり、実際の報道はトレンドマイクロの中国法人が「中国市場で展開する製品のライセンスや技術の著作権を含めたビジネスのすべてを」亜信科技に譲渡するというものになります。

つまり、トレンドマイクロの中国事業を展開するグループ企業を、中国企業に譲渡したという話になるのではないでしょうか。

ビジネス存続のために、中国政府の規制強化に対応したという話だと考えられます。

トレンドマイクロ(中国)、AsiaInfoに中国市場の全事業を譲渡 - 週刊BCN+
 トレンドマイクロ(中国)は、中国市場で展開する製品のライセンスや技術の著作権を含めたビジネスのすべてを、亜信科技(AsiaInfo)に譲渡する契約を交わした。事業譲渡は2015年末に完了する予定。今回の契約に関する諸条件は公開していない。
AsiaInfoがトレンドマイクロ中国子会社のビジネスを取得 | トレンドマイクロ
トレンドマイクロのニュース&トピックス「AsiaInfoがトレンドマイクロ中国子会社のビジネスを取得」についてご紹介します。

 

Googleの事例

実際に中国のインターネット規制は非常に厳しいことで知られており、過去には米Googleも規制対応等を理由として中国市場から撤退しました。

米グーグル,中国市場からの“撤退”を表明 | 調査・研究結果 - 放送研究と調査(月報)メディアフォーカス | NHK放送文化研究所
アメリカのネット検索最大手グーグルは3月22日,中国本土で展開するネット検索サービスから撤退し,今後中国からのアクセスについては,グーグル香港のサイトに転送する方針を明らかにした。グーグルは「悪いことには手を染めない」という創業者の哲学で知られているが,2006年に中国市場に参入した際には,民主化や少数民族問題など中国...

 

外国人持株比率

なお、トレンドマイクロの外国人持株比率は54.4%(2020年6月現在)です。

また、同社の筆頭株主は、日本マスタートラスト信託銀行(信託口)であり、持株比率は19.59%です。

トレンドマイクロ(トレンド)【4704】の大株主と資本異動情報|株探(かぶたん)
トレンドマイクロ(トレンド)【4704】の最新大株主上位10件と自己株口を掲載。2019年12月31日現在、トレンドマイクロの第1位株主は日本マスタートラスト信託銀行(信託口)で18.22%を保有しています。株主名のほか、持ち株比率、保有株式数、6ヵ月前と比べた持ち株比率の変動も併せて記載。そのほか、大量保有報告書(5...
株式情報 | トレンドマイクロ

 

各国のトレンドマイクロ

Trend Micro Incorporated(台湾)、Trend Micro America(米国)等、各国・地域のトレンドマイクロは、日本のトレンドマイクロの連結子会社です。

従って、「米国本社」などは、各国における本社であることを意味します。

 

 

 

ウイルスバスターは中国製なのか

ネット上ではウイルスバスターの開発言語が中国語であり、従って中国製のソフトであるという論調が見られます。

ソースコードなどを確認したわけではないのではっきりしたことは申し上げられませんが、トレンドマイクロは前述の中国・南京を含め、台湾、米国を始めとする10カ国・地域12箇所に開発拠点を持っており、

ソフトウェア自体がそうした海外拠点で開発されていることは十分に考えられます。

https://docs.trendmicro.com/ja-jp/smb/worry-free-business-security-services-57-agent/getting-help-agent/trendlabs.aspx

 

売上は海外のほうが多い

東洋経済新報社によれば、トレンドマイクロの海外売上比率は約60%であり、国内より海外での売上のほうが多くなっています。

https://shikiho.jp/stocks/4704/

 

解析拠点はフィリピン

一方、肝心のセキュリティ情報の解析を行っている「TrendLabs (トレンドラボ) 」はフィリピンと米国にあり、その最大のものはフィリピンにあります。

ウイルス解析機関「トレンドラボ」はなぜフィリピンに?
前回は、不正プログラムを収集してから収集した不正プログラムを解析し、パターンファイルを作成し、配信するまでを説明しました。今回は、それらの活動を行なっているトレンドマイクロ内の組織について紹介させていただきます。

 

日本でも解析

また、日本特有のインシデントについては、日本国内の「リージョナルトレンドラボ」で解析を行っています。

トレンドマイクロ“リージョンラボ” その実態を見た (1/2)
今回はこのパターンファイルの更新に重要な、いわば最前線基地ともいえる、トレンドマイクロのウイルス対策ラボ「リージョナルトレンドラボ」を取材した。

 

開設は2007年

日本のトレンドラボは2007年に開設されました。

トレンドマイクロ、リージョナルトレンドラボを公開
トレンドマイクロは22日、日本国内専門のウイルス解析&サポートセンター「リージョナルトレンドラボ」の本格稼働を開始し、報道機関向けにリージョナルトレンドラボを公開した。日本固有の脅威に対抗することを目的に設立された組織で、不正なプログラムやWebサイトの情報を能動的に収集し、迅速な対応を図る。

 

 

 

トレンドマイクロは多国籍企業

純粋な日本企業ではない

以上のことから、ウイルスバスターを展開するトレンドマイクロは純粋な日本企業ではなく、多国籍企業であるということがわかります。

多国籍企業とは - コトバンク
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 - 多国籍企業の用語解説 - 多数の国家に生産のための現地法人を設立し,世界的な事業活動を展開する巨大企業。超国家企業 transnational corporation TNC,世界企業 world enterpriseともいう。資本自由化とともに日本に対する多国籍企業の進出がみ...

最も、ソフトウェアの開発やセキュリティインシデントの分析には多数の人手が必要であることから、多国籍企業が人件費の安い新興国に開発拠点を設けるのは、自然なことであるということもできます。

ITセキュリティー対策のプロ集団を率いる トレンドマイクロ株式会社 取締役副社長 - 大三川 彰彦氏 - ドイツ生活情報満載!ドイツニュースダイジェスト
ドイツ発 - 世界を動かすビジネスリーダーにインタビュー
オフショア開発とは - IT用語辞典
オフショア開発【offshore development】とは、情報システムやソフトウェアの開発業務を海外の事業者や海外子会社に委託・発注すること。営業や企画、設計、納品、サポートなど顧客に近い業務は本国で、実装やテストなどを海外で行なうといった形で分業することが多い。先進国の企業が人件費や事業コストの安い新興国の企業...

 

インドの事例

実際に米国企業の多くもインドに進出しており、シリコンバレーでもたくさんのインド人が働いています。

米IT大手で存在感増すインド出身CEO
米国のIT(情報技術)大手でインド出身の最高経営責任者(CEO)の存在感が増している。マイクロソフトやグーグルに加え、今春にはIBMのトップもインド出身者に代わる。グローバル企業がこぞってインド人材

https://www.mizuhobank.co.jp/corporate/bizinfo/industry/sangyou/pdf/1028_02.pdf

 

 

 

筆者の独自見解

誠実さはあるのか

トレンドマイクロが不信感を抱かれる原因として、海外発祥の企業であるということ以上に、誠実さに欠けるという部分があるのではないかと思いました。

 

海外拠点がわかりにくくなっている

例えば同社の公式サイトには、個人向け、法人向け、投資家向け問わず中国やフィリピン等、海外拠点の情報が全く掲載されていないか、あったとしても非常に見つけづらくなっています。

なるほど確かに、法的には決算や財務情報、適時開示で事足りるかもしれません。

しかし、国内で販売している、セキュリティソフトという非常に敏感な分野における製品の開発や解析を海外で行っている以上、それをユーザーに知らせた上で理解を得るという、国内トップシェアのメーカーとしての社会的な責務があるのではないでしょうか。

 

セキュリティ履歴収集問題

2018年には、米アップルのApp Store上から、ウイルスバスターなどの同社製品が一時削除されたというニュースが報じられたということです。

それ以降の記事を読みましたが、トレンドマイクロはこの問題が発覚してから、積極的に対処に当たろうとしている印象を受けました。

しかし、それではなぜ「App Store上からの削除」という事態にまで至ってしまったのでしょうか。

App Storeからトレンドマイクロが排除された深層、VPN機能で物言い
 2018年9月、トレンドマイクロが提供するiOSとmacOS向けアプリケーションが一斉にアップルの「App Store」と「Mac App Store」で公開停止になった。4カ月が経過しても事態は完全に収束し切っていない。
トレンドマイクロ製品がApp Storeで公開停止になった経緯説明、近日中に配信再開か
 トレンドマイクロは、App Store上からウィルスバスターなどの同社製品が削除された件についての経緯をまとめた文書を公開した。
iOS版ウイルスバスター、App Storeで公開再開
App Storeで公開停止になっていたトレンドマイクロの「ウイルスバスター モバイル」(iOS版)の提供が再開された。

 

同社が不信感を抱かれる根本的な原因は、国籍以前に、こうした企業姿勢にあるのではないかと思うのです。

 

 

 

おすすめのセキュリティソフトなど

ウイルスバスターを使っていますが、削除したほうが良いのですか?

現時点でウイルスバスターを利用しており、性能やコストの面で特に不満を感じられていないのであれば、特にその必要はないと思います。

そもそもトレンドマイクロ自体が、東京証券取引所市場第一部上場企業であるという紛れもない事実があります。

それに、せっかく購入したのに削除するなんて、お金がもったいないです。

 

ウイルスバスターを導入しないほうが良いのですか?

確かにユーザーに不信感を抱かれる点が多数見受けられることも事実ですが、

反面、ウイルスバスター自体が第三者機関にも認められる、検出率の優れたセキュリティソフトであることもまた事実です。

遥かに危険なマルウェアやランサムウェアの脅威から大切なデバイスを保護するためにも、

利用目的に合致するのであればご利用になることをおすすめします。

 

別に、ウイルスバスターでなくても構いませんが。

ウイルスバスター公式トレンドマイクロ・オンラインショップ

ウイルスバスター公式トレンドマイクロ・オンラインショップ

 

 

おすすめは?

実際に使ってみた中で、個人的に優れていると感じたセキュリティソフトは、Avast(アバスト)とESET(イーセット)です。

 

アバストは、実際に使ってみるとわかると思うのですが、

総合的にバランスが良い感じですね。かゆいところに手が届くというか。

ただ、アバストは「無料アンチウイルス」などで個人情報販売騒動を起こしており、不透明な部分もあります。

プレミアム(有料)版に関しては問題ないと思います。

無料アンチウイルスソフト「Avast」がユーザーデータをGoogleやMicrosoftに販売していたことが明らかに
無料で使用可能な「Avast Antivirus」は、全世界で4億人の利用者を抱えるアンチウイルスソフトの定番です。そんなAvast Antivirusを提供しているセキュリティ企業Avast Softwareが、ユーザーの個人情報を収集して20社を超える企業に販売していたことが判明しました。
Avast Softwareがユーザーの個人情報を収集していた子会社の業務停止を決定
アンチウイルスソフトAvast Antivirusを提供するAvast Softwareの子会社がユーザーデータを販売していた件について、Avast Softwareのオンドジェイ・ヴルチェクCEOが「Jumpshotによるデータ収集をただちに中止し、Jumpshotの閉鎖を決定した」と報告しました。
AVAST社が声明を発表 ~無料ウイルス対策で収集した閲覧データを第三者に販売との報道を受け/「アバスト」「AVG」拡張機能のストア締め出しに続く不祥事
 「アバスト」で収集されたユーザーデータが第三者に販売されていると米PCMagが報道したことに対し、チェコのAVAST Softwareは1月28日(現地時間)、公式の声明を発表した。

 

イーセットはとにかく驚きの軽さなので、少し古めのパソコンにも良さそうです。

性能も比較的高そうな感じでした。

ただ、ESETは iPhoneアプリがありません。

 

みれい
みれい

これは数字がどうこうという話ではなくて、体感です。

ノートンストア

あと、GadgebloでPRさせていただいている、ノートンさんもありますね。もちろんスポンサーさんという理由もありますが。

特にアップルユーザーさんや、リモートワークをされている方に適しています。

 

みれい
みれい

プロモーション記事も書いたので、要チェックですよ!

 

 

更新料が格安のものはないのですか?

格安のものとしては、インド製ですがZERO ウイルスセキュリティというものがあり、パソコンの買い替えまで、1台1980円で使えます。

Windows Defenderと併用するとよいのではないでしょうか。

 

複数台だとKINGSOFT(キングソフト)のほうが安いのですが、こちらは中国企業のソフトで、中国製になります。

スキャンが速くてジャンクファイルの削除機能もある点は評価できますが、検出率が不明です。でも無料版があるので、お金がないときにはありがたいです。

 

みれい
みれい

使った感じはどちらも軽かったのですが、ZEROはスキャンが妙に遅い?感じがしました。キングソフトはすごく速いです。

 

 

大量のデバイスがある場合の、コスト削減方法は?

PCモバイル合わせて5台までならESETがお得です。 iPhoneアプリはありません。

6台を超えるようだと、事実上台数無制限のマカフィー リブセーフ(米国製)や、

カスペルスキー セキュリティプレミアライセンス(ロシア製)のほうがお得かもしれません。

 

みれい
みれい

仕事で使うパソコンに信頼性の高いノートンなどを使い、あまり重要度が高くないデバイスは、無料や格安のもので済ませるという手もあります。

 

 

ウイルスバスターは?

コストが許容できるのであればウイルスバスターも別に悪くはないと思います。

普通に売れていて実績もありますし、結局のところ利用目的に合うか合わないかではないでしょうか。

どちらかといえば、ノートンがおすすめですが。

 

みれい
みれい

本当に変なソフトだったら、実際に売れていませんよね。

 

 

無料のものはないのですか?

Windowsにもともと入っている、Windows Defenderは無料です。

何かあった場合に、保証はできませんが。

 

みれい
みれい

究極にコストを削減したい場合は、これですね。

 

また、広告が表示されたりしますが、アンチウイルス機能のみなら、

前述のKINGSOFTAvastのほか、AVGAviraなどが無料版を提供しています。

ただ、個人情報がサンプルとして使われている可能性は、想定したほうがよいのではないかと思います。

 

KINGSOFTは検出率が不明ですが、軽さと機能性は抜群です。

他の3つは、検出率などは問題なさそうです。

いずれにしても、何かあった場合の保証はできません。

 

 

iPhone用はないんですか?

iPhoneやiPadアプリも使いたい場合はノートンがおすすめです。ウイルスバスターでも大丈夫です。

ESETは iPhoneアプリがありません。他のソフトは機能限定版ですが、一応用意されています。

無料アプリが良い場合には、AVGなどに無料版があります。

 

 

Androidは?

Androidは、大体のソフトで専用アプリが用意されています。

無料アプリが良い場合には、AVGなどに無料版があります。

 

 

Macユーザーです。

パソコンがMacで、 iPhoneiPadを併用しているアップルユーザーさんには、ノートンがおすすめです。

マカフィーとかESETでも大丈夫ですが、ESETは iPhoneアプリがありません。

ウイルスバスターだと、Mac用のファイアウォールがなかった気がします。

 

 

Ubuntu(Linux)ユーザーなのですが。

ClamTkを使ってください。ファイアウォール設定も忘れずに。

 

 

他に有名な国で製造されたソフトはないのですか?

GDATAはドイツ製だったと思います。

JungleのG DATAストアはこちらです。

 

 

純日本製のソフトはないのですか?

純日本製というと、FFRIやハミングヘッズのものなどがありますが、ホワイトリスト方式やヒューリスティック方式になると思います。

 

みれい
みれい

これらは上級者向けでくせが強く、あまりおすすめできません。

 

一応、日本企業が関わるセキュリティソフトについてはこちらにまとめました。

 

 

ウイルスバスターの種類は?

トレンドマイクロのセキュリティ製品については、次項にまとめました。

 

 

 

トレンドマイクロのセキュリティ製品

ウイルスバスター クラウド

国内シェアトップのセキュリティソフト

ウイルスバスター クラウド は、トレンドマイクロによる総合型マルウェア対策ソフトであり、国内市場では個人向け、法人向けともに市場シェアトップです。

動作はやや重い

一方、ウイルスバスターは高性能な反面、比較的重量級のアプリです。

このため、年数の経過したPCや処理性能が低めのPC、またシステムドライブにHDDを使用したPCなどでは動作が重く感じるかもしれません。

まずは体験を

ウイルスバスターに限った話ではありませんが、相性問題などが起こる可能性は想定されたほうがよいのではないでしょうか。

ウイルスバスターは30日無料体験を実施していますので、お試しになられてからご購入されることをおすすめします。

なお、動作の軽いソフトとしてはESETなどがあります。

 

ウイルスバスターの種類

ウイルスバスター クラウド

最も標準的なウイルスバスターで、総合的なマルウェア対策を提供します。

売れ筋は「ダウンロード3年版」で、PC・スマホ合計3台まで利用できます。無料体験30日と、2ヶ月延長キャンペーンを組み合わせることもできます。

ウイルスバスター クラウド

 

ウイルスバスター 保険&デジタルライフサポート

総合的なマルウェア対策に加え、サポートなどがセットになった初心者向けの製品です。

ウイルスバスター クラウド + デジタルライフサポート プレミアム

 

ウイルスバスター モバイル

Android、iOS両方に対応した、スマートフォン向けマルウェア対策アプリです。

ウイルスバスター モバイル

 

ウイルスバスター for Home Network

ご家庭にあるIoT機器向けのセキュリティ製品です。

ウイルスバスター for Home Network

 

ウイルスバスター公式サイトはこちらです。
ウイルスバスター公式トレンドマイクロ・オンラインショップ

 

その他のセキュリティソフトはこちらです。

国産セキュリティソフト/国内ウイルス対策ソフトまとめ[日本製など]
国内主要セキュリティベンダー(個人向け) 一般に広く販売されているセキュリティソフトで、日本製のものはほとんどありません。一方、日本企業が関与する製品はいくつか存在します。 この記事を読むと、「国内で販売されているセキュリティソフトの国...

 

法人向け

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