フナイとレグザのスマートテレビはどっちがいい?比較してみた結果
テレビでネット動画を見るのが当たり前となってきており、次はネット動画が
簡単に見られる「スマートテレビ」を選ぼうと考えている人も多いはずです。
ではスマートテレビの選択肢として「フナイ」と「レグザ」どちらが良いか、
信用度や価格面などを比較してみましょう。
テレビメーカーとしての信用度で選ぶならレグザ
テレビメーカーとしての信用度を比較すると、フナイよりもレグザの方が上です。
フナイは元々ミシンの卸問屋として1951年に創業、
1961年に現在の船井電機となり、1980年代からテレビの製造販売に参入します。
日本では大手メーカーに一歩譲る格安メーカーのイメージが強いですが、
海外特にアメリカでは人気テレビメーカーの1つです。
日立など国内外の大手メーカーにOEM供給を行っていたこともあって、
テレビ製造に関する確かなノウハウや技術を持っています。
国内の大手メーカーが次々とテレビ事業から撤退する中、
国産メーカーのテレビを求める人にはフナイの存在感が大きくなっています。
レグザと言えば東芝のブランドのイメージですが、
現在レグザを製造販売しているのは「TVS REGZA」という会社です。
東芝レグザを製造していた東芝映像ソリューションが中国のハイセンスに買収され、
ハイセンスグループのTVS REGZAとしてレグザを製造販売しています。
TVS REGZAは日本のテレビシェア1位ですし、ハイセンスグループも
テレビの世界シェアでSamsungグループ(韓国サムスン電子)に次ぐ第2位となっています。
フナイのシェアも決して小さくありませんがレグザには敵わないので、
信用度はレグザの方が上というわけです。
ただしレグザは中国のハイセンス傘下なので、
国内メーカーであるフナイの方が信用できるという考え方もあります。
フナイは国産もあり、レグザは中国産
フナイには国産のモデルもありますが、レグザは全て中国産です。
フナイの比較的安価なモデルは中国やタイで作られていますが、
上位モデルは広島県にあるフナイの福山工場で作られています。
レグザは東芝のブランドだった頃から中国の工場で作られています。
東芝のテレビと言えば青森県の三沢工場を思い出す人も居るかもしれませんが、
三沢工場は修理がメインで現在は閉鎖されているのです。
電子機器に関しては中国製は高品質ですが、
国産にこだわるならレグザよりフナイとなります。
価格で選ぶならフナイ
スマートテレビの購入費用を少しでも抑えたいと考えているなら、
レグザよりもフナイがおすすめです。
例えば
・サイズ 55V型
・画面タイプ 4K液晶
・解像度 3840×2160
というスペックのフナイのスマートテレビが、大手家電量販店のオンラインストアで約8万円で販売されています。
同じ大手家電量販店のオンラインストアでの、
上記スペックのレグザの販売価格は約11万円です。
もちろん全く同じ性能というわけではないので単純には比較できませんが、
同程度のスペックならフナイの方が安く買える可能性が高くなっています。
録画機能はレグザが上だが、フナイはHDD内蔵
リアルタイムでテレビを見られない時には録画して後から見ることもありますが、
録画機能だけを比較するとレグザが上です。
最大6チャンネルの1週間分の番組をすべて録画、
見逃した番組のタイムシフト視聴はフナイでもレグザでもできます。
レグザは連ドラは初回を録画しておけば2回目以降は自動的に録画してくれますし、
録画した番組はジャンルや出演者ごとに自動的に分類してくれます。
見たい番組を録画したのは良いけど録画した番組が多すぎて見たい番組が
どこにあるか分からない、といったことがレグザならありません。
ただレグザにはHDDが内蔵されておらず、
テレビ番組を録画するには別途外付けのHDDが必要です。
フナイのスマートテレビにはHDDが内蔵されているモデルもあり、
そのままでテレビ番組を録画できます。
モデルによりますがHDD内蔵で
別途外付けHDDを購入しなくても良いフナイの方がコスパが高いです。
省エネ性能はレグザが上
省エネ性能はレグザの方が上で、
スマートテレビの電気代はレグザの方が安いです。
価格を比較した55V型のスマートテレビの場合、フナイは2026年度目標の
省エネ達成度が61%で評価点は5点満点中1.6点となっています。
レグザの2026年度目標の省エネ達成度は97%で、
評価点は5点満点中2.8点です。
具体的な電気代目安で言うと、毎日平均視聴時間(5.1時間)使用したとすると、
フナイのスマートテレビは年間で約5,300円の電気代がかかります。
同じ条件で毎日レグザを使用した場合の電気代目安は年間で約3,400円です。
ただ本体価格が3万円ほど違いますから、
電気代でその差を埋めるには15年以上使わないといけません。
省エネ性能を差し引いても、フナイの方がお得と言えます。
まとめ
スマートテレビの選択肢としてフナイとレグザを比較しましたが、
今回の比較ではフナイが有利となります。
録画機能や省エネ性能はレグザの方が上ではあるものの、
東芝ブランドでなく中国メーカーの傘下になったという点が大きいです。
中国メーカーである点を気にしないのであれば、
性能は高くてブランド力も強いですからレグザを選ぶのもアリです。