VAIO・HP・Dellのノートパソコン・モバイルノートPCはどれがいい？比較してみた結果
仕事でもプライベートでも欠かせないPC、どうせなら軽量コンパクトでどこでも使える「モバイルノートPC」を選びたい人も多いはずです。
では、モバイルノートPCの選択肢として「VAIO」「HP」「Dell」ならどれが良いか、比較してみましょう。
VAIOは日本、HPとDellはアメリカ
VAIOは日本、HPとDellはアメリカのPCメーカーブランドとなっています。
VAIO（バイオ）
VAIOと言えばソニー、というイメージを持っている人もまだ多いかもしれませんが、現在VAIOを製造販売しているのはVAIO株式会社です。1996年にアメリカで先行発売、1997年に日本で発売されたソニー開発のモバイルノートPCがVAIOです。
発売から10年と経たない内に不採算事業と見なされ、2014年にVAIOブランドとともにソニーのPC部門は日本産業パートナーズに譲渡されます。日本産業パートナーズはVAIO株式会社を設立して、VAIOブランドのモバイルノートPC製造を引き継ぎました。
2025年1月には、大手家電量販店であるノジマがVAIO株式会社の90%超の株式を取得しています。VAIO株式会社の経営体制に変わりはないものの、VAIOは実質的にノジマのモバイルノートPCブランドとなっています。
ただ、ノジマ以外の家電量販店でもVAIOは買えますし、ソニーストアでも引き続きVAIOが購入できます。
HP（エイチピー、ヒューレット・パッカード）
HPは、1939年にアメリカ・カリフォルニア州で計測器のメーカーとして創業しました。自社ブランドPCの製造を始めたのは1980年代に入ってからですが、1990年代には既に世界的なPCメーカーとなります。
2000年代に入ると世界トップクラスとなり、2006年にはついにPCのシェア率で世界1位を獲得したのです。現在はLenovoに1位の座を譲ったものの、シェア率2位の世界トップクラスのPCメーカーです。
→ HP Directplus -HP公式オンラインストア-
→ HP Directplus – Yahoo!ショッピング
DELL（デル）
Dellは、1984年にアメリカ・テキサス州で大学生だった創業者が1人でPC保守の会社として創業します。創業から間もない1987年に自社ブランドPCの製造を開始、当時珍しかったメーカー直販・安価で販売したことから一気にシェアを伸ばしました。
1980年代にPCがパーツ単位で規格化されたので、Dellのような新興メーカーでも比較的簡単にPC製造に参入できたのです。
2000年にはHPに先んじてPCのシェア率で世界1位となり、その後HP・Lenovoに立て続けに抜かれて現在は世界3位のシェア率となっています。ちなみに、PCのシェア率トップ3が長らく変わっていないことから、Lenovo・HP・Dellは世界三大PCメーカーとされています。
HPもDellもPCのシェア率で世界1位となったことがあり、世界的な信用度ではHPとDellにVAIOは敵いません。しかしVAIOは日本のメーカーブランドですから、日本限定で考えるとVAIOが一番信用できるという意見も多いでしょう。
VAIOは一部国産、HPとDellは中国産
VAIOは、ソニー時代から長野県安曇野市にある自社工場で作られています。ただ、現在安曇野工場で作っているのはハイエンドモデルのみで、ハイエンドモデル以外は中国の工場で作っています。
HPも東京都日野市に自社工場を持っていますが、日野工場で作っているのは法人向けモデルのみです。個人向けモデルは、中国の重慶に研究開発拠点があり、製造も重慶の工場に委託しています。
Dellは南米に製造拠点がありますが、日本向けのPC製造はほぼ全て中国の工場への委託です。
VAIOもHPもDellも中国でモバイルノートPCを作っていますが、中国は電子機器製造の高い技術とノウハウを持っていて中国産PCは高性能です。また製造は委託しているものの製造管理と最終チェックはそれぞれ自社で行っているので、品質と安全性にも問題はありません。
価格が安いのはHP
モバイルノートPCの価格を比較すると、HPが一番安くなっています。
VAIOの公式オンラインストアで
・OS Windows11Home
・ディスプレイ 14.0インチ
・CPU Intel Core Ultra7‐155H
・メモリ 32GB
・ストレージ 1TB
という構成のモバイルノートPCが344,800円で販売されています。
上記構成のモバイルノートPCのHP公式オンラインストアでの販売価格は174,800円、Dell公式オンラインストアでの販売価格は259,169円です。一番高いVAIOと次のDellでも10万円近い差がありますし、一番安いHPとVAIOでは2倍近い価格差となっています。
上記以外の構成まで同じにはできなかったので、全く同じスペックとは言えません。また、全てのモデルを比較したわけではないので、モデルやセールによってはVAIOやDellの方が安く買えることもあるかもしれません。
ただ、今回比較した限りでは、同程度スペックであればHPが一番安く買える可能性が高いと言えます。
→ HP Directplus -HP公式オンラインストア-
携帯性が一番高いのはVAIO
VAIOは一番価格が高いですが、持ち運びやすさも一番高いです。
VAIOの最軽量モデルは899gで、バッテリーが一番長持ちするモデルは最大38時間駆動（アイドル時）となっています。
HPの最軽量モデルは990g、Dellの最軽量モデルは1071gですから、VAIOが一番軽いです。バッテリー駆動時間はHPもDellも最大26時間なので、こちらもVAIOが一番長くなっています。
通勤や通学で持ち運ぶことを考えると少しでも軽い方が良いですし、充電しにくい外出先で使うならバッテリーは少しでも長持ちな方が良いです。持ち運びやすさと外出先での使いやすさを重視するなら、HP・DellよりVAIOがおすすめです。
保証サービスが充実しているのはHP
モバイルノートPCに故障・不具合が発生した時に頼りになる保証サービスは、HPが一番充実しています。
VAIO・HP・Dellいずれもメーカー保証は1年で、購入時に有料オプションとして追加すると保証期間を延長できます。保証を延長できる期間が、VAIOとDellは最大4年なのに対してHPは最大5年です。
また、VAIOとHPは通常使用の範囲内における自然故障に加えて、落下や水濡れなど外的要因による故障・不具合も保証対象に含められます。Dellは自然故障のみ保証対象で、外的要因による故障・不具合では保証が受けられません。
デスクトップPCやノートPCでも持ち運ばない場合は、外的要因による故障・不具合のリスクはそれほど高くないので保証はそれほど気にしなくても大丈夫です。
しかし軽量コンパクトなモバイルノートPCは持ち運んで外出先で使うことが多く、落下や水濡れなど外的要因による故障・不具合のリスクが高くなっています。外的要因による故障・不具合まで保証してもらえる方が安心ですし、保証期間は少しでも長い方が良いです。
保証内容はVAIOとHPで同じですがHPの方が保証期間が1年長いので、保証サービスはHPが一番充実しているのです。
まとめ
今回のモバイルノートPCの比較では、HPがやや有利でしょうか。
世界2位のシェア率を誇るトップメーカーブランドですし、HPは海外メーカーながら保証サービスが充実しています。何より価格の安さが突出していますから、今回比較した3メーカーの中ではモバイルノートPCの選択肢として一番良いと言えるでしょう。
2番は、価格の高さがネックですが、持ち運びやすさと外出先での使いやすさが一番のVAIOです。Dellも決して悪くないものの、VAIO・HPとの比較ではこれと言った特徴が無く中途半端な印象となっています。
→ HP Directplus -HP公式オンラインストア-
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でも、いくら日本製で高品質でも、
“お値段が高すぎ！”ってなっちゃうと、やっぱりちょっと悩むところ。
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「初めてのゲーミングPCは国産がいいな〜」って方も、
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