DENON(デノン)とmarantz(マランツ)の正体と関係
オーディオ売り場などで見かける「DENON」と「marantz」のブランド。
一体どこの国のどのようなメーカーなのでしょうか。。
DENONとmarantzの関係と沿革
DENONとmarantzは、現在は同じ企業が展開するオーディオ製品ブランドです。
DENONとmarantzの読み方
「DENON」は「デノン」、「marantz」は「マランツ」と読みます。
DENONとmarantzブランドの沿革
DENON（デノン）
1910年 (明治43年)に設立された「日本蓄音器商会」がデノンの始まりです。
1939年 (昭和14年)に「日本電気音響株式会社」が誕生、ブランドを「日本電気音響」の略称「DENON（デンオン）」としました。これがデノンブランドの始まりです。
marantz（マランツ）
一方、マランツは、ソウル・B・マランツ氏が設立した、米国のハイエンドオーディオメーカーのブランドを起源とします。ソウル氏は、1948年に最初のマランツ製品を世に送り出し、1953年に「マランツ・カンパニー」を設立しました。
運営会社は「D&Mホールディングス」
「株式会社ディーアンドエムホールディングス」であり、英文社名は「D&M Holdings Inc.」です。
持株会社の設立は、2002年（平成14年）5月14日です。旧「日本コロムビア」のオーディオ機器部門と、フィリップス系であった「日本マランツ」が経営統合して誕生しました。
D&Mは、川崎の企業
「株式会社ディーアンドエムホールディングス」は、川崎市に本社を置く企業です。
所在地は、〒210-8569 神奈川県川崎市川崎区日進町2-1 D&Mビルです。
DENONとmarantzは米国資本のブランド
DENONとmarantzは、米国資本の企業が展開するオーディオ製品ブランドです。
D&Mの親会社は米国企業
ベインキャピタルによるTOB
「株式会社ディーアンドエムホールディングス」は、東京証券取引所に上場していましたが、米投資ファンド「ベインキャピタル」のTOB（株式公開買い付け）により、2008年12月4日をもって上場廃止となりました。
サウンドユナイテッドによる買収
その後、D&Mホールディングスは、米「Sound United LLC（サウンドユナイテッド）」に買収されることとなり、2017年2月28日に株式の取得が完了しました。
サウンドユナイテッドとは
サウンドユナイテッドは「Polk Audio」や「Definitive Technology」「Polk BOOM」などのブランドを傘下に持つ、アメリカ合衆国のオーディオ製品メーカーです。
B&Wも買収
サウンドユナイテッドは、2020年に10月9日に英スピーカー大手「Bowers & Wilkins」の買収を完了。
オンキヨー買収にも名乗り
こちらは交渉が不調に終わりましたが、一時は大阪府東大阪市に本社を置く老舗オーディオ製品メーカー「オンキヨー」の買収にも名乗りを挙げました。
まとめ
「DENON(デノン)」と「marantz(マランツ)」は、M&Aに積極的な米国のオーディオ製品メーカー「サウンドユナイテッド」の子会社であり、
川崎市に本社を置く企業「株式会社ディーアンドエムホールディングス」の保有するオーディオ製品ブランドです。
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