PHILIPS(フィリップス)はどこの国の会社?中国メーカー?読み方は?
電気シェーバーや電動歯ブラシなどでお馴染みの「フィリップス」、
どこの国のメーカーか聞かれてすぐに分かる人はどのぐらい居るでしょうか?
今回は、フィリップスがどこの国のメーカーなのか、
製品にはどういった特徴があるのかなど詳しく見ていきます。
フィリップスはどこの国のメーカー?
フィリップスは、オランダのアムステルダムに本社を置く
ヘルスケア製品や医療関連機器のメーカーです。
創業は1891年で、創業当初は従業員が20人ほどの電球工場でした。
その後ラジオや蓄音機、通信機器など事業を拡大、
家電から軍需品まで作る総合電機メーカーへと成長します。
多角化を進めた結果、
不採算事業によって経営が圧迫されて事業再編を余儀なくされます。
不採算事業を切り売りするなど選択と集中によって、
現在のヘルスケア製品と医療関連機器のメーカーに落ち着きました。
1953年に松下電器(現パナソニック)と合弁会社を作って日本に進出、
現在も日本法人を通してフィリップスを日本市場に供給しています。
ちなみに、フィリップスの創業地で現在も本店があるアイントフォーヘンを
本拠地とする「PSVアイントフォーヘン」のメインスポンサーを務めています。
2022年まで堂安律選手が所属していたので、
フィリップスに馴染みのあるサッカーファンも多いのではないでしょうか。
フィリップスは、オランダ発祥のメーカー・ブランド
フィリップスは、オランダに本社を置くメーカーです。
「PHILIPS(フィリップス)」は、
オランダの企業「Koninklijke Philips N.V.(ロイヤル フィリップス)」
が展開する電機製品のブランド名です。
同社の本社はオランダにあり、
ヘルスケアや美容家電等の世界屈指のメーカーとして知られます。

読み方は「フィリップス」
日本法人がある
フィリップスには、日本法人があります。
東京都港区港南2丁目13−37の
「フィリップスビル」に所在しています。

照明部門は独立
一方、フィリップスの照明機器部門であった
「フィリップス ライティング」は、
「Signify」として独立し上場しました。
このため別のオランダ企業となっています。

オーディオヴィジュアル部門は香港資本
一方、Amazonなどでよく見かけるようになった
液晶モニター事業や
イヤホン・ヘッドホン等のオーディオ事業に関しては、
オランダ資本ではなく香港資本です。
TPVテクノロジーに売却
これはフィリップスが、
テレビ事業をはじめとするオーディオ・ヴィジュアル部門を
台湾発祥の香港企業・冠捷科技(TPVテクノロジー)に売却したためです。


TPVテクノロジーとは
香港に本社を置き、
香港市場に上場する世界的なディスプレーメーカーで
元は台湾企業です。
自社ブランド「AOC」でも液晶モニターを販売しています。
フィリップスとの合弁会社(現在は完全子会社化)は、
「TP Vision(本社:オランダ・アムステルダム市)」です。
フィリップス製品はどこで作られている?
フィリップスはいくつかの国に生産拠点を持っており、
製品ごとに生産している国が違います。
電気シェーバーはオランダとインドネシア
主力製品の1つである電気シェーバーは、本社があるオランダで開発から設計、
一部の高価格モデルは製造まで行われています。
低価格モデルなどに関してはインドネシアでも製造されており、
ACアダプターは中国で生産されています。
インドネシア生産により低価格モデルも取り揃えることができています。
電動歯ブラシや医療機器は中国
もう1つの主力製品の電動歯ブラシを作っているのは中国、
医療関連機器の主な生産拠点も中国です。
オランダなどで作っている電気シェーバーはともかく、
電動歯ブラシを中国で作っていると聞いて不安に感じる人も居るかもしれません。
しかし世界規模の需要に対応するために、
大規模な工場が多く労働力も豊富な中国に生産拠点を持つメーカーは多いです。
特に電子機器や電化製品に関しては中国は一大生産地となっており、
フィリップスのブランドで販売している以上は品質や安全性に問題はありません。
オーディオビジュアル製品などは中国
フィリップスブランドのオーディオビジュアル製品に関しては
中国工場で生産されています。
液晶モニター「PHILIPS 221E9/11」のラベルを見たところ
TPV Electronics (Fujian) Ltd.
L&T Display Technology (Fujian) Ltd.
Made in China
と記載されていました。TPV向けに
「L&T Display Technology」という企業が製造しているようです。
「L&T Display Technology」は公式サイトによれば2009年に設立された
TPVグループと韓国のLGエレクトロニクスの合弁会社のようです。
Fujianとは中国福建省のことです。
ほかの大手ブランド製液晶モニターも中国で生産されていますので
特に問題はないと思います。
フィリップス製品の特徴
電気シェーバーは肌への負担が少ない
フィリップスと言えば電気シェーバーを思い浮かべる人も多いですが、
フィリップスの電気シェーバーの大きな特徴は「肌への負担が少ない」ことです。
電気シェーバーの刃が肌に触れることで、
髭を剃ると同時に肌の角質層まで傷つけてしまいます。
角質層が傷つくことでバリア機能や保湿機能が低下して肌が荒れてしまうので、
髭剃り後がヒリヒリしてしまうわけです。
フィリップスの電気シェーバーは刃が肌に触れにくい構造になっており、
角質層を傷つけずに髭が剃れるのでヒリヒリしません。
安全カミソリはもちろん電気シェーバーでもカミソリ負けするという人には、
フィリップスの電気シェーバーはおすすめです。
髭の濃さや顔の輪郭を感知
フィリップスの電気シェーバーには、
髭の濃さや顔の輪郭を感知する「SkinIQ」という技術が搭載されています。
S5000シリーズ・S7000シリーズ・S9000シリーズなど一部機種のみですが、
髭の濃さや顔の輪郭に合った剃り方ができます。
同じところを何度も往復しなくても、
肌の表面にシェーバーを滑らせるだけで深剃りできるのです。
髭剃りの手間が省けるとともに、
シェーバーを何度も同じところに当てなくて済むので肌にも優しいです。
電気シェーバーだと毎回同じところに剃り残しがある、
といった人にSkinIQ搭載のシェーバーはおすすめできます。
自動研磨システム
フィリップスの電気シェーバーには、
刃が自動的に研磨される「自動研磨システム」が搭載されています。
刃が回転する際に研磨される仕組みになっているので、
刃の切れ味が落ちにくいのです。
シェーバーの刃はステンレススチール製で耐久性が高く、
自動研磨システムと合わさることで2年間も刃の交換が不要です。
油を差す必要もありませんからメンテナンスも手軽で、
コスパの高い電気シェーバーと言えます。
太い髭・硬い髭は剃りにくい
髭が太いあるいは硬い人がフィリップスの電気シェーバーを使うと、
剃り残しができてしまうことがあります。
電気シェーバーには、
・刃が左右に動く往復式
・刃が回転する回転式
・外刃は往復、内刃は回転のロータリー式
といった種類がありますが、フィリップスの電気シェーバーは回転式です。
回転式はクセのある髭や柔らかい髭を剃るのに適しており、
太い髭や硬い髭だと剃り残しができてしまうことがあるのです。
クセのある柔らかい髭の人にはフィリップスの電気シェーバーはおすすめですが、
髭が太い・硬い人にはあまりおすすめできません。
液晶モニターは低価格
一方、Amazonなどでよく販売されている
TPVグループのフィリップスブランド液晶モニターは
中国生産ならではの低価格が特徴です。
評判を見た限りでは画質も悪くないようですので、
コストパフォーマンスが高いと言えます。
モバイルバッテリーなどについても同様です。
まとめ
フィリップスは、
オランダに本社があるヘルスケア製品や医療関連機器のメーカーです。
電気シェーバーは肌に優しくて耐久性が高いので、
価格もそれなりに高いですが高コスパと評判です。
ただ髭が太い・硬い人にはあまり適していませんから、フィリップスの
電気シェーバーを購入する前に自分の髭質をチェックしておきましょう。