BenQとIODATAのゲーミングモニターならどっちのメーカーがいいか比較
「ゲーミングモニター」の購入を決めたもののどのメーカーにするか迷っている、というケースも多いのではないでしょうか。
そこで、「BenQ」と「IODATA」ならどちらのゲーミングモニターを買うべきか比較してみます。
BenQは台湾、IODATAは日本
BenQは台湾、IODATAは日本のメーカーです。
BenQ(ベンキュー)

BenQは、2001年に台湾で設立されたPC関連機器メーカーです。台湾の大手電子機器メーカーであるAcerが、2001年に新しいPCモニターブランドとしてBenQを立ち上げました。
その時に、Acerから分社化されたPCモニターの製造部門が現在のPC関連機器メーカーとしてのBenQです。当初はAcerの子会社でしたが、2007年のグループ再編でBenQはAcerグループから独立、現在AcerはBenQの親会社ではありません。
IODATA(アイ・オー・データ機器)
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一方のIODATAは、1976年に日本の石川県で設立されたPC関連機器メーカーです。1980年にPC関連機器分野に参入、シャープやNECといった大手メーカーのPCに対応したストレージなどの機器を開発したことで注目されます。
SDカードやWi-Fi機器など小型機器のイメージの強いIODATAですが、1997年からPCモニターも手掛けています。
世界的な知名度や競争力はIODATAよりもBenQが上で、ゲーミングモニターメーカーとしての信用度がより高いのはBenQです。
しかし日本では日本メーカーに対する信用は絶大ですから、日本市場に限定するとBenQよりIODATAの方が信用できると言えます。
BenQは台湾製と中国製、IODATAは台湾製
BenQは台湾、中国、マレーシア、メキシコ、ブラジル、ドイツに生産拠点があります。日本を含む東アジア向けの製品を作っているのは、台湾の桃園、中国の蘇州と上海の3工場です。
IODATAは元々は自社工場を持たないファブレスメーカーで、海外の事業者に製造を委託していました。現在は本社がある石川県内にも協力工場があるものの、メインは台湾などにある工場への製造委託です。
価格が安いのはIODATA
ゲーミングモニターの価格を比較すると、IODATAの方がやや安くなっています。
価格比較サイトによると、フルHD(1920×1080)・23.8型のゲーミングモニターの最安値はBenQが13,770円、IODATAが12,000円です。4K(3840×2160)対応の27型の最安値は、BenQが63,900円、IODATAが23,800円となっています。
フルHD・23.8型は2,000円足らずの差しかありませんが、4K・27型だと2倍以上の価格差があります。解像度とサイズが同じであれば、IODATAの方が安く買える可能性が高いです。
ただ、BenQは約100機種、IODATAは300機種以上のゲーミングモニターを販売しており、機種によってはBenQの方が安く買えることもあります。販売店やセールなど購入するタイミングによっては、BenQの方が安く買えることがあるかもしれません。
リフレッシュレートが高いのはBenQ
ゲーミングモニターのリフレッシュレートが高いのはBenQです。
BenQのゲーミングモニターで一番リフレッシュレートが高いのは600Hzで、IODATAで一番リフレッシュレートが高いのは360Hzです。BenQには540Hz、400Hzのゲーミングモニターもありますから、リフレッシュレートに関してはBenQが一段上と言えます。
ちなみに、リフレッシュレートは1秒間に画面が更新される回数を表しています。
パラパラ漫画の要領で、TVやPCモニターは静止画を連続して映し出すことで映像が動いているように見せているのです。600Hzだと1秒間に600回、360Hzだと1秒間に360回画面が更新されていることになります。
ゲームプレイにそれほど大きな影響は与えませんが、リフレッシュレートが高い方が画面内のキャラクターがぬるぬる動きます。より快適にゲームをプレイしたいのであれば、リフレッシュレートが高いBenQのゲーミングモニターを使う方が良いでしょう。
応答速度はほぼ同じ
ゲーミングモニターの応答速度はBenQとIODATAでほぼ同じです。BenQで一番応答速度が速いのは0.5msで、IODATAで一番応答速度が速いのは0.4msとなっています。
応答速度は、キーボードやコントローラーで操作した内容が画面内に反映されるまでのタイムラグのことです。msはミリセカンドで1msは1000分の1秒、0.5msだと操作が画面に反映されるまでのタイムラグが10000分の5秒となります。
0.5msと0.4msでは10000分の1秒しか差がありませんから、体感的にはほとんど差はないと言って良いでしょう。(1msと0.5msでも体感的な差は無い)ゲーミングモニターの応答速度は1msで十分速いとされていますから、BenQとIODATAの応答速度はかなり速い部類です。
まとめ
今回のゲーミングモニターの比較では、IODATAがやや有利でしょうか。
リフレッシュレートこそBenQを下回っていますが、価格の安さでBenQを上回っており、応答速度もほんの僅かですが速くなっています。何より日本メーカーであることが、日本のゲーマーにとっては大きなメリットです。



