フナイとLGならスマートテレビの選択肢として最適なのはどっち?比較してみた結果
性能が高いスマートテレビを比較的安価に購入するとなると、
「フナイ」や「LG」といったメーカーが選択肢に入ってきます。
ではスマートテレビを購入するならフナイとLGどっちが良いのか比較してみましょう。
テレビメーカーとしての信用度はLGが上
テレビメーカーとしての信用度を重視してスマートテレビを選ぶなら、
フナイよりLGがおすすめです。
フナイは1951年に前身のミシン卸問屋として創業、
電機メーカーとなってからはトランジスタラジオが主力商品でした。
1961年にトランジスタラジオ部門が分離独立して、
現在のフナイブランドの専科製品を製造販売する船井電機となります。
テレビ市場に参入したのは1980年代に入ってからで、ビデオデッキとテレビが
一体となったテレビデオなどの製品で一定の地位を築きます。
当初からコストを抑えた安価な製品を取り扱っていたこともあって、
大手メーカーが撤退する中でフナイはテレビの製造販売を続けています。
LGは1958年に韓国で金星社として創業、
2024年現在はLGエレクトロニクスの名前で活動している電機メーカーです。
真空管ラジオなど韓国初の電化製品を次々と発表して韓国国内で
トップメーカーとなり、現在はテレビ市場で世界トップクラスとなっています。
テレビの世界シェアは第4位で、日本国内でも一定のシェアを獲得、
国内外のテレビシェアでフナイを上回っています。
フナイも国内メーカーとして一定の信用を獲得していますが、
世界のLG相手となると分が悪いです。
ただフナイは国内メーカーですから、企業規模に関係なく韓国メーカーである
LGよりも信用できるという考え方もあります。
フナイは国産、LGは韓国産
国内メーカーのフナイは日本でもスマートテレビを作っており、
韓国メーカーのLGは韓国でスマートテレビを作っています。
どちらも安価なモデルは中国などコストの安い国で作っていますが、
高価格帯のモデルは自国産です。
数十年前までは韓国産のテレビは「粗悪品」と見られていたものの、
近年は完成品の電子機器製造においては韓国は日本よりも先を走っています。
電子機器に関しては韓国製が日本製に劣ることはなく、スマートテレビの性能も
国産だから良い韓国産だから悪いといったことはありません。
スマートテレビの価格はフナイの方が安い
スマートテレビの価格を比較すると、LGよりもフナイの方が安いです。
例えば
・サイズ 43V型
・画面タイプ 4K液晶
・画素数 3840×2160
というスペックのフナイのスマートテレビが大手家電量販店のネット通販で
約56,000円で販売されています。
サイズ・画面タイプ・画素数が一緒のLGのスマートテレビの価格は、
同じ通販サイトで約83,000円です。
上記以外のスペックが違うので、単純にフナイの方が安くてお得とは言えません。
しかし同じサイズでスペックも同程度なら、
フナイのスマートテレビの方が安く買える可能性は高いです。
省エネ性能はLGの方が高い
電気料金の高騰で長時間使用することも多いテレビにも省エネ性能が
求められますが、省エネ性能はフナイよりLGが上です。
価格を比較したスマートテレビを平均視聴時間(5.1時間)毎日使用した場合の
年間電気代の目安がフナイは約4,200円となっています。
同じ条件のLGの年間電気代の目安は約3,100円ですから、
年間1,000円ほどLGの方が電気代が安くなります。
テレビの視聴時間が長くなるほど料金差は大きくなりますから、
長時間テレビを見る場合はLGの方が電気代が節約できるのです。
ただ電気代の差はそれほど大きくないので、
本体価格の安いフナイの方が結果的にお得なことに変わりはないです。
フナイにはHDD内蔵モデルもある
フナイのスマートテレビにはHDDが内蔵されたモデルもありますが、
LGにはHDD内蔵モデルはありません。
録画機能はLGのスマートテレビにも付いているので、
別売りの外付けHDDがあれば録画可能です。
フナイは外付けHDD無しでも録画できますし、
内蔵HDDが一杯になったら外付けHDDを接続することで容量が増やせます。
リアルタイムで見られない番組は録画して後で見る、
という人にはHDD内蔵のフナイのスマートテレビがおすすめです。
フナイはブルーレイレコーダーもある
フナイはブルーレイレコーダーの製造販売も行っています。
ネット動画の普及でDVDやブルーレイディスクの使用機会は減ったとはいえ
一部のコンテンツなどでは根強い需要があります。
また、録画機能が充実しているのでそちらの面でも需要があります。
フナイならスマートテレビとレコーダー同じブランドで揃えられます。
リモコン操作が楽なのはLG
スマートテレビのリモコン操作は、フナイよりもLGの方が楽です。
LGのテレビリモコンには「マジックリモコン」という機能が搭載されていて、
テレビのカーソルをパソコンのように動かすことができます。
通常スマートテレビのカーソルは、
リモコンの方向キーで縦横に1つずつしか動かせません。
方向キーを押しっぱなしにしてもカーソルを動かせますが、
押しっぱなしだと目的の位置に止めるのが難しくなります。
LGだとパソコンでマウスを使うようにカーソルが動かせるので、
カーソル移動にストレスが無く快適です。
まとめ
フナイとLGならどっちのスマートテレビを買うべきか比較しましたが、
今回の比較ではフナイが有利です。
省エネ性能こそLGが上ですが、本体価格の差が大きいですから
全体的なコスパはフナイの方が高くなっています。
最近は少ない国内メーカーの国産テレビですから、
日本人にとって安心して使えるのはフナイのスマートテレビではないでしょうか。