キオクシアとウエスタンデジタルならどっちのSSDが良い?

※当記事には一部広告が含まれます。プライバシーポリシー/免責事項

目次

キオクシアとウエスタンデジタルならどっちのSSDが良い?

自作PCにSSDを組み込んだり、家庭用ゲーム機にSSDを増設するのに、どのメーカーのものを選べば良いか迷います。

では、SSDの大手メーカーである「キオクシア」と「ウエスタンデジタル」ならどちらが良いか比較してみましょう。

 

キオクシアは日本、ウエスタンデジタルはアメリカ

キオクシアは日本、ウエスタンデジタルはアメリカの半導体製品ブランドです。

キオクシア(KIOXIA)

キオクシアは、2017年に日本で設立された半導体メーカーです。ただし、東芝の半導体メモリ部門が分社独立してできたメーカーで、東芝時代を含めると40年以上ストレージ事業を行っています。

キオクシアの前身である東芝の半導体メモリ部門は、HDDやSSDのメインパーツであるNOR型フラッシュメモリやNAND型フラッシュメモリを発明しています。東芝の半導体メモリ部門の発明が無ければ、PCなどのストレージ事情は現在のものとは大きく違っていた可能性があるのです。

キオクシアは東芝の流れを汲んでいて現在も東芝が主要株主ではあるものの、独立した半導体メーカーとなっています。

ウエスタンデジタル(Western Digital)

一方ウエスタンデジタルは、1970年にアメリカで設立された半導体メーカーです。1970年代は電卓用のチップなどを主に作っていましたが、1980年代に入ってストレージ事業に参入します。

一時はビデオカードなどの製造も行い多角化を図りますが、現在はHDDやSSDといったストレージに特化したメーカーとなっています。2011年には日立製作所のHDD部門を、2016年にはキオクシアと協力関係にあるサンディスクを買収しました。(その後サンディスクは独立)

ストレージメーカーとしての規模はウエスタンデジタルの方がやや大きく、世界的には信用度もウエスタンデジタルの方が高いかもしれません。しかしキオクシアは日本メーカーであり、日本市場においてはキオクシアの方が信用できると言えるのではないでしょうか。

 

どちらもNAND型フラッシュメモリは自社製造

キオクシアもウエスタンデジタルも、NAND型フラッシュメモリは自社で製造しています。

NAND型フラッシュメモリはキオクシアの前身である東芝の半導体メモリ部門が発明したもので、データを記憶するSSDのメインパーツです。NAND型フラッシュメモリを自社で製造するには少なくとも数千億円単位の投資が必要で、どんなメーカーでもできることではありません。

キオクシアは三重県四日市市にある工場で、大半のNAND型フラッシュメモリを製造しています。ウエスタンデジタルは実は自社でNAND型フラッシュメモリは製造しておらず、傘下に収めたサンディスクが製造しています。(現在は独立)

サンディスクはキオクシアと協力関係にあり、四日市市にある工場ではキオクシアとサンディスク両方のNAND型フラッシュメモリが作られているのです。四日市の工場で作られたサンディスクのNAND型フラッシュメモリは、当然ウエスタンデジタルのSSDに使われています。

NAND型フラッシュメモリを外部から調達すると品質にバラつきが出る恐れがありますが、自社製造だと品質が高く一定に保てます。メインパーツが高品質ですから、キオクシアとウエスタンデジタルのSSDは高品質と言えるのです。

 

価格が安いのはキオクシア

SSDの価格を比較すると、キオクシアの方が安くなっています。

価格比較サイトによると
・容量 1TB
・インターフェイス PCI-Express Gen4
・規格 M.2
・読込速度 7300MB/s
・書込速度 6400MB/s
というスペックのキオクシアの内蔵SSDの最安値は12,320円です。

同じ価格比較サイトでの、書込速度が6300MB/sであること以外は上記と同じスペックのウエスタンデジタルの最安値は15,720円です。上記以外に違う部分があるので全く同じスペックとは言えませんが、同程度スペックならキオクシアの方が安く買える可能性が高いです。

 

読み込み・書み込みが速いのはキオクシア

SSDを選ぶ際には読み込みや書き込みの速度も重要な要素となりますが、読み込み・書き込みの速度が速いのはキオクシアです。

容量1TBでウエスタンデジタルと同じ価格帯の製品だと、読込速度が10000MB/s、書込速度が7900MB/sというものもあります。ウエスタンデジタルだと価格を比較した製品が最速クラスですから、読み込み・書き込みの速度でSSDを選ぶならキオクシアです。

 

保証期間は同程度

SSDの保証期間は、キオクシアとウエスタンデジタルで大きく変わりません。

キオクシアは、保証期間が3年の製品が一部ありますが、大半の製品は5年保証です。ウエスタンデジタルは、製品ごとに1年から5年と保証期間が違います。SSDの寿命は一般的に5年程度とされているので、保証期間が5年であれば安心して利用できます。

ただし、キオクシアでもウェスタンデジタルでも、「TBW(総書込容量)」の上限まで達すると保証期間内であっても保証を使えないことがあります。

 

まとめ

今回のSSDの比較では、キオクシアがやや有利でしょうか。

価格が安い上に読み込み・書き込みの速度が速く、何と言っても日本メーカーであることが大きいです。ウエスタンデジタルも悪くありませんが、キオクシアと比較するとメリットとなる点を見つけにくいです。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次