レノボ(Lenovo)とファーウェイ(Huawei)、ノートPC・タブレットはどっちがいい?
キーボードを付ければパソコンとして、外せばタブレットとして使える「タブレットPC」、
できるだけ安くて良いものが欲しいと考えている人も多いはずです。
では、比較的安価なタブレットPCを提供している「レノボ」と「ファーウェイ」では
どっちが良いか比較してみましょう。
メーカーとしての信用度で選ぶならレノボ
PC・タブレットのメーカーとしての信用度を比較すると、
ファーウェイよりレノボの方が断然上です。
レノボは1982年に中国の政府系研究機関を基として創業、
1989年にパソコン事業に参入します。
当初は世界的には無名な存在でしたが、2004年にアメリカのIBM社の
パソコン部門を買収したことで世界的メーカーへと成長します。
さらに2011年には日本のNECのパソコン部門も傘下に収め、
2013年にはパソコン世界シェアで1位を獲得しました。
以後2024年第1四半期に至るまで、
10年以上に渡って個人向けパソコン世界シェア1位の座を守り続けています。
ファーウェイは1987年に通信機器を開発するベンダーとして創業、
パソコン事業への参入は2016年と少し遅めです。
パソコン全体の世界シェアでは、
レノボが1位でファーウェイはトップ5にも入りません。
しかしタブレットPCのシェアに限ると、
ファーウェイが3位でレノボは4位となっています。
売上高もレノボが10兆円超に対してファーウェイは14兆円超で、
企業規模としてもファーウェイの方が大きいです。
ただファーウェイは、アメリカで安全保障上の理由から貿易上の取引制限リストに
名前が掲載されています。
実際に大規模な情報漏洩が発生したという話は聞きませんが、
取引制限を受けていないレノボの方が安全で信用できるともいえます。
もっともこれは政治的な決定なので、使う分にはどちらも良い製品だと思います。
価格で選ぶならレノボ
タブレットPCを購入するのに少しでも安い方が良いのであればレノボです。
例えば
・OS Windows11
・ディスプレイ 14.0型
・CPU AMD Ryzen 5 7530U
・メモリ 16GB
・ストレージ 512GB
というスペックのタブレットPCが、
レノボ公式オンラインストアで約9万円で販売されています。
ファーウェイのタブレットPCは
・OS Windows11
・ディスプレイ 12.6型
・CPU Intel Core i5‐1130G7
・メモリ 16GB
・ストレージ 512GB
というスペックで、通販サイトにおいて約14万円で販売されています。
ディスプレイはファーウェイの方がコンパクトですが、
CPUはレノボの方が性能は上です。
また、Androidタブレットにおいてもレノボは全体的に価格が安いです。
全く同じスペックのタブレットPCが無いので単純には比較できないものの、
同程度のスペックならレノボの方が安く買える可能性が高いです。
ファーウェイのWindowsタブレットPCは1機種のみ
レノボの公式オンラインストアではタブレットPCが30機種以上販売されていますが、
ファーウェイの公式サイトに掲載されているWindowsタブレットPCは1機種のみです。
ノートパソコンはいくつかモデルがありますが、
タブレットPCは価格を比較したスペックの「Matebook E」のみとなっています。
タブレットPCの使い方は人それぞれで、できるならば色んな機種の中から
自分の使い方に合った機能が使えるタブレットPCを選びたいところです。
30機種以上取り扱っているレノボなら、
自分の使い方に合ったタブレットPCを見つけられる可能性があります。
しかし1機種のみのファーウェイは、
迷う心配がないものの自分の使い方に合わない恐れもあります。
Androidタブレットが欲しい場合もレノボ
動画視聴用などにコスパの良いAndroidタブレットを検討している
という場合もあると思います。
Androidタブレットが欲しいならレノボのほうが良いでしょう。
単純に価格が安いというのもありますが、
ファーウェイは前述の米制裁によりGMSが搭載できなくなっています。
つまりAndroidとGoogle Playが使えないため、
純粋なAndroidではなく自社製のHarmony OSというのを搭載しています。
このため、Androidアプリを使いたい場合にやや不便かもしれません。
その点レノボは普通のAndroidタブレットなので特に苦労せず普通に使えます。
持ち運びやすさで選ぶならファーウェイ
WindowsタブレットPCを「持ち運びやすい」という視点で選ぶなら、
レノボよりファーウェイです。
ファーウェイのタブレットPCはディスプレイが12.6型と非常にコンパクト、
重量がバッテリーを含めても700gほどしかありません。
レノボのタブレットPCは、ディスプレイサイズが一番小さいものでも13.3型、
重さは1.2kgほどあります。
1.2kgでも十分軽いのですがファーウェイの約700gが軽すぎるので、
持ち運びやすさではコンパクトで軽いファーウェイが上です。
保証サービスで選ぶならレノボ
持ち運んで使うケースが多いタブレットPCは故障のリスクが高いですが、
万が一の故障に備える保証サービスはレノボの方が充実しています。
基本のメーカー保証は1年で、
タブレットPC購入時に追加料金を払うことで保証期間を延長できるのは同じです。
ただレノボは自然故障に加えて、落下や水濡れなど外的要因による故障を
保証対象に含められますが、ファーウェイは自然故障のみ対象となっています。
また保証の延長期間が、
レノボが最大5年なのに対してファーウェイは最大3年です。
保証延長に必要な料金も、自然故障のみ対象ならレノボは5年で16,720円ですが
ファーウェイは3年で18,980円と高いです。
モバイルノートパソコンは断然レノボ
タブレットPCというよりWindowsノートパソコンや
モバイルノートパソコンが必要だという場合もあると思います。
Windowsノートパソコンは断然レノボがおすすめです。
レノボは個人向けパソコン世界シェアNo.1のメーカーで、
価格が安くラインナップも豊富です。私も使っています。
ファーウェイのWindowsノートパソコンは、
現在日本国内で新製品が登場していないようです。
レノボ・ジャパン公式サイト
まとめ
タブレットPCの選択肢としてレノボとファーウェイを比較しましたが、
今回の比較ではレノボが圧倒的に有利となりました。
ただコンパクトさと軽さはファーウェイの方が上ですから、
持ち運びやすさを重視するならファーウェイを選ぶのもアリです。
持ち運びやすさ以外で有利な部分がファーウェイにはないので、
持ち運びやすさを重視しないならレノボがおすすめです。
