レノボ(Lenovo)とNECのAndroidタブレットPCはどっちがいい?比較してみた結果
ノートパソコンより軽量コンパクトで持ち運びやすく、
それでいて高性能な「タブレット」の購入を考えている人も多いでしょう。
では、「レノボ(Lenovo)」と「NEC」なら
どっちのタブレットを買うのが良いか比較してみます。
レノボもNECも同じメーカー!?
同じグループの別ブランド
レノボのタブレットを作っているメーカーと
NECのタブレットを作っているメーカーは同じ系列です。
レノボは中国の電子機器メーカーで、
1984年に中国の政府系金融機関の研究員によって設立されました。
当初は海外メーカーのパソコンなどを輸入販売するだけでしたが、
1989年に自社ブランドパソコンの製造・販売を開始します。
販売開始から数年で中国国内トップメーカーとなり、
2013年にはパソコンのシェア率で世界一となります。
2024年まで10年以上その座を守り続けており、
パソコンメーカーとしては世界一です。
タブレットのシェア率は約7%で世界3位ですが、
1位のAppleが30%、2位のSamsungが20%なので1位2位との差はかなり大きいです。
NECのタブレットを作っているのは「NECパーソナルコンピュータ」という会社で、
この会社はレノボ傘下となっています。
NEC本体は1899年に創業、1980年代から90年代にかけては
日本国内のパソコン市場で「NEC一択」と言われるほどの強さでした。
ところが2000年代に入るとNEC本体の業績が悪化、
2011年にはパソコン部門を分社化します。
さらにレノボと合弁会社を設立して、
分社化したNECパーソナルコンピュータを合弁会社の傘下に収めました。
合弁会社の株式の3分の2をレノボが保有しているので、
NECパーソナルコンピュータは実質的にレノボ傘下と言えるわけです。
「レノボは中国、NECは日本だから断然NECが良い」と考える人も日本には多いかもしれません。
しかし現状NECパーソナルコンピュータはレノボ傘下ですから、
信用度の点ではレノボもNECの大きな差は無いです。
レノボもNECも中国製
レノボのタブレットもNECのタブレットも中国で作られています。
NECは山形県米沢市に自社工場を持っていますが、
米沢工場で作られているのは法人パソコンの一部モデルのみです。
パソコン・タブレットの個人向けモデルは、
基本的に中国にあるレノボの工場で作られています。
レノボの工場は自社工場で、
生産管理から出荷前の最終チェックまですべてレノボが行っています。
中国は電子機器の製造大国で、
電子機器製造については高い技術とノウハウを持っています。
生産管理と最終チェックは自社で行っていますから、
レノボのタブレットもNECのタブレットも中国製ですが品質や性能、安全性は高いです。
価格が安いのはレノボ
タブレットの価格を比較すると、
NECよりもレノボの方が安くなっています。
レノボの公式オンラインストアで
・OS Android13
・ディスプレイ 10.95型
・CPU MediaTek Helio G88
・メモリ 4GB
・ストレージ 128GB
というスペックのタブレットが29,810円で販売されています。
ディスプレイが11型である以外は上記と同じスペックのタブレットの、
NEC公式オンラインストアでの販売価格は45,980円です。
レノボだと、メモリが8GBでストレージが256GBや
CPU(SoC)がワンランク上のモデルが4万円台で購入できます。
同程度スペックならレノボの方が安く、
同価格帯ならレノボの方が高性能なタブレットが買えます。
携帯性はほぼ同じ
タブレットは持ち運んで使うことが多いですが、
携帯性はレノボとNECで大きな違いはありません。
本体サイズはほぼ同じですし、重さも465gで同じ、
バッテリー駆動時間もWeb閲覧時で約10時間で同じとなっています。
コンパクトで500mlのペットボトルより軽く、
フル充電しておけば1日ぐらいは余裕でバッテリーは持ちます。
持ち運んでの使いやすいさが同じなら、
やはり価格の安いレノボが有利でしょうか。
保証サービスの内容は同じ
タブレットの故障や不具合に備える保証サービスの内容は、
レノボとNECで同じです。
メーカー保証1年で、タブレット購入時に有料オプションを追加することで
保証期間を2年に延長できます。
自然故障だけでなく、落下や水濡れなど
外的要因による故障・不具合も保証対象に含められるのもレノボ・NEC共通です。
延長保証の料金は、
レノボが46,200円なのに対してNECは5,940円となっています。
レノボはバッテリー無償交換が保証サービスに含まれていますが、
NECでは22,000円ほどでバッテリー交換できます。
バッテリーの交換費用を含めて考えても、
保証内容は同じなだけに料金の安いNECの方がお得です。
→ Androidタブレット NEC LAVIE公式通販サイト
まとめ
今回のレノボとNECのタブレットの比較では優劣はつけ難いです。
タブレットを安く手に入れたいなら、
同程度のスペックでも1万円以上安いレノボがおすすめとなります。
保証を重視するなら
同じ保証内容で料金の安いNECがおすすめです。
ただ保証は最大2年で切れますから、
コスパを考えると価格の安いレノボの方がやや有利かもしれません。