ウエスタンデジタルとサムスン、どっちのSSDを選ぶべき?

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ウエスタンデジタルとサムスンのSSDはどっちがいいか比較してみた結果

PCのストレージの主流が「HDD」から「SSD」に変わって久しいですが、最近は家庭用ゲーム機のデータ保存にもSSDが使われることが増えています。

では、自作PCに搭載するためや家庭用ゲーム機の増設用にSSDを購入するとしたら「ウエスタンデジタル」と「サムスン」どちらが良いのでしょうか?

 

ウエスタンデジタルはアメリカ、サムスンは韓国

ウエスタンデジタルはアメリカ、サムスンは韓国の半導体製品ブランドです。

ウエスタンデジタル(Western Digital)

ウエスタンデジタルは、1970年に設立されたストレージの製造販売を行うアメリカのメーカーです。設立当初から半導体を扱っており、1970年代は電卓用の集積回路で世界トップクラスのメーカーでした。

1980年代初頭にストレージ事業に参入、1980年代後半にはビデオカードなどの製造も開始して事業を多角化します。1990年代にはストレージ事業に特化したメーカーとなり、現在はHDDのシェア率で世界一を獲得するトップメーカーとなっています。

2011年には日立製作所のHDD部門を買収、2016年にはサンディスクを傘下に収めました。サンディスクと東芝は提携関係にありますから、ウエスタンデジタルの製品には間接的に東芝の技術やパーツが使われているのです。

サムスン(Samsung)

一方サムスンですが、1938年に韓国(当時は朝鮮)で親会社である三星商会が設立されます。当時は食品や衣服が主力事業で、電子産業に進出するのは戦後の1969年からです。

白物家電や音響機器で韓国国内で確固たる地位を築くと、1977年に韓国半導体を買収して半導体事業に参入します。1990年代初頭に東芝とフラッシュメモリの共同開発を開始、1993年には韓国メーカーとして初の6MBフラッシュメモリの開発に成功しました。

現在のサムスンはGalaxyに代表されるスマホやタブレットのイメージが強いですが、ストレージなどPCパーツのメーカーとして世界トップクラスとなっています。

企業規模はサムスンの方が圧倒的に大きいですが、ストレージメーカーとして考えると信用度はウエスタンデジタルとサムスンで大きな差はありません。

 

ウエスタンデジタルもサムスンもフラッシュメモリは自社製造

ウエスタンデジタルもサムスンも、「NAND型フラッシュメモリ」を自社で製造しています。

NAND型フラッシュメモリはSSDの記憶装置で、簡単に言うとデータを保存するSSDのメインパーツです。NAND型フラッシュメモリを自社製造するには、少なくとも数千億円規模の費用をかけて工場を作らなければいけません。

サムスンは自社でNAND型フラッシュメモリの製造工場を持っています。ウエスタンデジタルは厳密に言うと自社工場ではありませんが、傘下に収めたサンディスクがNAND型フラッシュメモリの製造工場を持っています。

他社からNAND型フラッシュメモリを調達するとなると品質にバラつきが出る恐れがありますが、自社製造なら品質のバラつきがありません。高品質なNAND型フラッシュメモリを使ってSSDが作れますから、SSD自体も高品質になるというわけです。

 

価格が安いのはサムスン

SSDの価格を比較すると、ウエスタンデジタルよりサムスンの方が少し安くなっています。

例えば、価格比較サイトによると
・容量 1TB
・インターフェイス PCI-Express Gen4
・規格 M.2
・読込速度 7300MB/s
・書込速度 6300MB/s
というスペックのウエスタンデジタルの内蔵SSDの最安値は15,720円です。

読込速度が7150MB/sであること以外は上記と同じサムスンの内蔵SSDの最安値は11,210円となっています。サムスンの方が読込速度が若干遅いものの、それを差し引いてもサムスンの方が安いと言えます。

 

サムスンはコスパも高い

サムスンのSSDは耐久性も高いですから、コスパも高くなっています。

SSDの耐久性を示す「TBW(総書込容量)」の数値が、先に価格を比較した内蔵SSDはどちらも600TBWで同じです。

価格を比較した以外だと、サムスンは耐久性の低いものでも300TBW、耐久性の高いものは2400TBWとなっています。ウエスタンデジタルは耐久性の高いものは4800TBWとサムスン以上ですが、100~300TBWの少し耐久性の低いものもあります。

個々のSSDで比較すればウエスタンデジタルの方が耐久性が高いことがあるものの、全体的にはサムスンの方が耐久性は高いです。

 

保証期間が長いのはサムスン

SSDには一定期間の保証が付いていますが、保証期間もサムスンの方が長くなっています。

ウエスタンデジタルの保証期間は、製品によって違うものの1年から5年です。サムスンの保証期間も製品によって違っており、短いもので3年、長いものは10年です。

どちらもTBW上限に達した時点で保証終了となりますが、TBWの数値を含めて考えても、サムスンの方が保証期間が長いと言えます。

 

まとめ

今回のSSDの比較では、サムスンが有利となりました。

価格が安い上に耐久性が高いのでコスパが高く、保証期間も長いですからサムスンのSSDは安心して使えます。ウエスタンデジタルが悪いというわけではないですが、サムスンとの今回の比較では少し落ちると感じます。

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