ハイアールとアクア
日本企業のブランドではない
Haier(ハイアール)とAQUA(アクア)という白物家電のブランドがありますね。
ネット上では「Haier(ハイアール)は三洋だから安心!」などといった発言を時折目にしますが、実はこれは誤りなのです。
ハイアールは中国企業
Haier(ハイアール)とAQUA(アクア)はともに海爾集団(ハイアール・グループ)という中国企業の展開するブランドになります。
ハイアールとは
海尔集団(ハイアール・グループ)は、1984年に中国・青島(チンタオ)で設立された冷蔵庫メーカー、青島電冰箱総廠を前身とする、世界最大の白物家電メーカーです。
アクアは日本発祥のブランド
それではなぜ「Haier(ハイアール)は三洋」などという説が生まれるのでしょうか。
その理由は簡単で、AQUA(アクア)が旧・三洋電機の白物家電部門だった、三洋アクア(大阪府)に端を発するブランドだからです。

三洋電機とは
旧・三洋電機は1947年創業の、日本有数の電機メーカーであり、本社は大阪府守口市にありました(その後大阪府大東市に本店を移転)。

パナソニックによる子会社化
その三洋は、筆頭株主であった同業の大手電機メーカー、パナソニック(大阪府門真市)により完全子会社化され、まもなく統合されました。


ハイアールへの事業譲渡
三洋は、白物家電の製造に関して中国・ハイアールと提携関係にありました。
その経緯などから、重複する白物家電部門に関してはハイアールに売却されることになりました。


アクアは国内で開発
コンシューマ向け製品の製造自体はほぼハイアールが行っていますが、AQUA(アクア)ブランドの冷蔵庫、洗濯機に関しては、いまだに日本国内の研究所で研究開発が行われています。
業務用洗濯機も
アクアのロゴをコインランドリーで見かけたことがありますか?実は、三洋電機から引き継いだのはコンシューマ向け事業だけではありません。コインランドリー向けの業務用洗濯機では、アクアが国内シェア首位になっています。
アクアによれば、AQUAブランドの業務洗濯機器は、一部機種を除き、1965年から一貫して日本国内で設計・開発および製造が行われています。
ハイアールは中国で開発
なお、Haier(ハイアール)ブランドの製品に関しては、設計および開発についても中国などで行われています。
まとめ
両ブランドにはこうした経緯があります。
このため、旧・三洋アクアの流れをくんだ製品が欲しい方は、Haier(ハイアール)ではなくAQUA(アクア)ブランドの製品を購入するとよいでしょう。
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コメント
ハイアールの代表者は中国共産党員の張瑞敏なので中国政府と密接な関わりがあり、ここの製品を買うことは中国共産党を利することになるので買わない方がいいです。
特にAQUAブランドでないハイアール製品は冷蔵庫や洗濯機の作動音がうるさい、壊れやすいなどといわれているので余計買わない方が良いです。
日本太郎さん、コメントありがとうございます。