三洋電機(SANYO)が現在どうなっているのかまとめてみた
三洋電機(SANYO)と言えば、ひと昔前は定番の国産家電ブランドでした。
しかし、最近めっきり見かけないと思いませんか?
もしや倒産してしまったのでしょうか…。見ていこうと思います。
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そもそも三洋電機(SANYO・サンヨー)とは
三洋電機(SANYO・サンヨー)は、日本の家電メーカー・ブランドです。
かつては家電量販店などで、冷蔵庫・洗濯機・電子レンジなど白物家電がよく販売されていました。
本社は、大阪府守口市(後に大阪府大東市)にありました。
三洋電機の創業者は、大阪府門真市の電機大手「パナソニック(旧・松下電器産業)」の創業者と親戚関係にあり、
創業に際しても深いかかわりがあります。
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三洋電機の現在
そんな三洋電機ですが、現在はどうなっているのか詳しく見ていきましょう。
三洋電機は倒産していない
実をいうと、三洋電機は倒産したわけではありません。
徐々に姿を消していったのです。
パナソニック・パナソニック電工と経営統合
三洋電機は2012年、グループ会社のパナソニック電工とともに、
親会社のパナソニックへ実質的に統合されました。
法人自体は残っているが…
一応、三洋電機の法人格自体は残っているのです。
ただ、社員はほぼすべてパナソニックなどに移籍し、業務は行われていないに等しいです。
大部分の事業がパナソニックに吸収された
リチウムイオン電池や太陽光パネル、カーナビゲーションシステムなど
三洋電機が強みを持っていた事業はパナソニックへ吸収され、ブランド転換されました。
テレビ・レコーダーや炊飯器、エアコンやオーブンレンジなど、数多くの事業が移行されました。
充電式電池「eneloop(エネループ)」も、元は三洋電機ブランドの製品でした。
白物家電事業は中国・ハイアールへ売却
白物家電(冷蔵庫・洗濯機)事業は、
中華人民共和国の白物家電最大手メーカーである、「ハイアール(Haier)」に売却されました。
製品ブランドは、それまでの「SANYO(サンヨー)」から、
旧・三洋アクアからとられた「AQUA(アクア)」に変更されました。
業務用洗濯機を除けば、製造自体は中国となっていますが、
三洋時代の名残で、開発は京都府と埼玉県で行われています。
半導体・ニッケル水素電池などを売却
三洋電機のリチウム電池(リチウムイオン電池ではない)や、ニッケル水素電池事業は、
富士通系の「FDK」に売却されました。
三洋電機の半導体事業は、米オン・セミコンダクターに売却されました。
携帯電話事業は京セラに売却
三洋電機の携帯電話事業は、京セラに売却されました。
京セラは現在、スマートフォンなどを製造販売し、大手キャリア等に納入しています。
ワイモバイルなど、サブブランドでも購入できます。
鳥取三洋電機・デジカメ事業は独立
電子部品事業の一部門であった「鳥取三洋電機(現・三洋テクノソリューションズ鳥取)」は、
独立し、現在も別会社として存続しています。
デジカメ事業も、OEMメーカーの「Xacti(ザクティ)」として独立しています。
海外で三洋ブランド復活?
国内では三洋ブランドの家電を見かけることがなくなりましたが、海外では一部復活しています。
三洋ブランドの知名度がなお高い、インド市場において2017年から、
ネット通販限定販売として三洋電機ブランドの家電が販売されています。
まとめ
三洋電機はバラバラになったが、三洋の流れをくむメーカーが多くあるほか、パナソニック傘下としてインドでブランドが復活した。
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