WiMAXは使い放題なのか。速度制限なしは本当か?
携帯大手のモバイルルーター
2019年頃に、大手携帯キャリアのLTE回線を使った
速度制限なしのモバイルルーターサービスが次々と登場しました。
しかし2021年現在では、そのほとんどが速度制限なしプランの提供を終了していたり、
サービス自体の提供を終了してしまっています。
WiMAXサービス
そんな中、「速度制限なし」で使えるモバイルルーターサービスとして
生き残り続けているのが「WiMAX」です。
他の使い放題サービスが終了する中、
どうしてWiMAXは速度制限なしが続けられるのか。
本当にWiMAXは速度制限なしで使えるのかなどについて詳しく見ていきましょう。
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WiMAXが速度制限なしなのは独自回線を使っているから
「WiMAX」と「ワイモバイル」
一時期は速度制限なしで使えるモバイルルーターが数多くありましたが、
2021年現在では「WiMAX」と「ワイモバイル」ぐらいとなっています。
WiMAXやワイモバイルが通信量使い放題・速度制限なしのサービスが
提供できるのは、「独自回線」を使っているからです。
他は大手キャリアから借りていた
提供を終了した使い放題サービスでは、
ドコモ・au・ソフトバンクという大手携帯キャリアのLTE回線を使っていました。
簡単に言うと、大手携帯キャリアでユーザーが使っていない、余った回線を借りる形で
サービスを提供していたということです。
借りている回線のため容量が少なく、
そもそも、多くの利用者を抱え込めるようなサービスではありませんでした。
ヘビーユーザーの流入により逼迫
しかし「大手携帯キャリアのLTE回線が使い放題」ということで利用者が増え、
さらに、短期間に数十GBもの通信量を使う、ヘビーユーザーまで流れ込んできてしまったのです。
そのため一気に回線がひっ迫、速度制限なしのはずが極端に通信速度が遅かったり
繋がらない状況に陥ってしまいました。
自社回線ではないので容量を増やすこともできず、
結果的に、速度制限なしでサービスを提供し続けることができなくなりました。
WiMAXやワイモバイルは
対してWiMAXやワイモバイルの速度制限なしで使えるプランでは、
キャリアのLTE回線ではなく独自回線を使っています。
独自回線でキャリアのLTE回線に比べると多少繋がりにくかったりするため、
利用者が一気に増加するといったことがありませんでした。
そのため利用者の増加に基地局増設など回線容量を増やすペースが合わせられ、
現在でも速度制限なしでサービスが提供できているわけです。
WiMAXは本当に速度制限なしで使えるの?
「WiMAXは本当に『速度制限なし』で使えるか?」という問いへの正直な答えは
「NO」です。
厳密に言うと「速度制限なし」ではなく、
「ほぼ速度制限なし」で使えるといったところでしょうか。
WiMAXには
・ギガ放題
・ギガ放題プラス
という2つのプランがあります。
いずれも「月間通信量」は無制限となっており、
1か月間に何GB使っても速度制限なしとなっています。
ただ「3日間の通信量」には制限が設けられており、
それを超過すると速度制限がかけられるんです。
「ギガ放題」では直近3日間の通信量が「10GB」、「ギガ放題プラス」では
直近3日間の通信量が「15GB」を超えると速度制限がかかります。
WiMAXの速度制限は気にしなくて良い?
3日で10GB、15GB
WiMAXには3日で10GB、15GBという制限が設けられています。
ただ、正直なところ、それほど気にする必要の無い制限だったりするんです。
通信量に制限が設けられている時点で、
「『速度制限なし』じゃない」と思ってしまいがちです。
しかし一般的なネットの使い方であれば、
3日間で10GB・15GBを使い切ることは少ないと思います。
ネット動画視聴の事例
ネットの使い道で一番通信量を消費するのが「動画視聴」です。
YouTubeの「標準画質」を1分視聴して消費する通信量は大体5~10MB、
「フルHD画質」だと約30MBとなっています。
(1000MB≒1GB)
YouTubeの標準画質動画なら大体17~35時間ぐらい、
フルHD画質動画だと約5時間30分で10GBに達します。
15GBだと標準画質で25~50時間、フルHD画質だと8時間ぐらいですね。
画質を少し落とせばギガ放題で1日5~12時間ぐらい、
ギガ放題プラスなら1日8~16時間ぐらい動画を見ることができます。
1日にこれだけ長時間ネットで動画を見る人は少ないと思います。
なのでSNSやサイト閲覧などの通信量を加えても
WiMAXで速度制限を受けることはそうそうないはずです。
速度制限中でも1Mbps程度の通信速度が出る
WiMAXの速度制限をあまり気にしなくて良いもう1つの理由が、
「速度制限中でも1Mbps程度の通信速度が出るから」なんです。
WiMAXの最大通信速度は使う端末によって違うんですが、
最新機種で一番速いものだと2.7Gbpsとなっています。
ただ最大通信速度は言ってみれば「カタログスペック」であり、実際にWiMAXを
使う時の通信速度いわゆる実効速度は大体50~100Mbpsといったところなんですね。
(使う場所によって変わる)
通常で50~100Mbpsですから、
速度制限中の「1Mbps」は数字的にはかなり遅そうに思いますよね。
実はテキスト程度なら余裕
しかし1Mbps程度の通信速度が出れば、SNSやLINE、メールなどは
問題無く使えます。
Webサイトの閲覧についても、
画像は多少読み込みが遅くなるもののストレスを感じるほどではありません。
動画視聴は少し厳しくなりますが、
標準以下まで画質を落とせば見れないことはないんですね。
WiMAX以外の速度制限中の通信速度
WiMAXで速度制限を受けると通信速度が1Mbps程度に落ちてしまいます。
しかし制限中の通信速度が1Mbpsなのは一般的ではなく、かなり速い方なんです。
大手携帯キャリアなど一般的な通信サービスで速度制限を受けると、
通信速度は128Kbpsとなります。
分かりやすく言うと10年以上前まで主流だった「ガラケー」の通信速度と同じぐらいで、
動画なんて到底見られません。
画像1枚表示するのにも時間がかかるので、
Webサイトの閲覧にもストレスを感じてしまいます。
SNSやLINEはテキストのみなら問題ありませんが、
投稿された画像や動画を見ることは難しいですよ。
なので画像や動画中心の「Instagram」や「tiktok」なんかはほぼ使えません。
WiMAXはまだ良心的
その点WiMAXは速度制限中でも、画質を落とす必要はあるものの、
動画も見られるぐらいの通信速度が出ます。
3日間の制限もそれほど厳しいものじゃなく、速度制限中でも動画が見られるので、
「ほぼ速度制限なし」と考えられるというわけです。
速度制限の期間は数時間
一般的な通信サービスで速度制限を受けると、
少なくとも1日は通信速度がガラケー並みになってしまいます。
まして月間通信量オーバーによる速度制限になったら、
月が変わるまで通信速度が遅いままです。
WiMAXはやはり良心的
ところがWiMAXでは、
3日間の通信量が一定値を超えた場合の速度制限は数時間で終了するんです。
例えばギガ放題の場合、直近3日間の通信量が10GBを超えると、
翌日の18時頃から明け2時頃まで通信速度が制限されます。
ですから1日中通信速度が遅いわけじゃなくて、
ネット利用の多くなる夜間の約8時間だけ通信速度が遅くなります。
それ以外の時間帯は通常の通信速度でネットが使えるということです。
プライベートだと夜間にネットを使うことが多いので、
プライベート用としてWiMAXを使う場合は多少不便かもしれません。
しかし仕事では夜間にネットを使うことはほとんどありませんから、
仕事用でWiMAXを使うなら実質的に「速度制限なし」となります。
ギガ放題プラスの3日間制限は少し注意が必要
ギガ放題の3日間の速度制限は夜間の約8時間のみで、
WiMAXの使い方次第では速度制限の影響を全く受けません。
しかしギガ放題プラスの3日間の速度制限はギガ放題と定義が違うため、
少し注意が必要なんです。
WiMAXの回線事業者でもある「UQWiMAX」の公式サイトを見ると、
ギガ放題は速度制限の期間が明記されています。
ところがギガ放題プラスの速度制限については、
「ネットワーク混雑時間帯」に実施する旨のことしか書かれていません。
ネット利用が多いのは夜間ですが、文章通りだと回線事業者が「回線が混雑している」
と判断すれば速度制限をかけられることになります。
基本的にはギガ放題と同じ時間帯になると思いますが、ギガ放題プラスだと
夜間以外にも速度制限が実施されることもあるかもしれません。
プラスエリアモードの速度制限
WiMAXの「プラスエリアモード」には、
通常とはちょっと違う速度制限が設けられています。
WiMAXでは、独自のWiMAX回線とは別に、
大手携帯キャリアのau回線が使えるようになっています。
WiMAX回線を使うのは「スタンダードモード」で、
「プラスエリアモード」に切り替えるとau回線が使えるようになります。
ですから、WiMAXエリア外でもauエリア内だったらプラスエリアモードで
ネットが使えるわけです。
使った月のみオプション追加
プラスエリアモードの利用には月額1,000円ほどのオプション料金が必要ですが、
プラスエリアモードを使った月のみの請求となっています。
(使わなければオプション料金は請求されない)
WiMAX回線よりもau回線の方が対応エリアが広いですから、
au回線の方が繋がりやすく使い勝手が良いです。
そのためプラスエリアモードは、
スタンダードモードのように使い放題・ほぼ速度制限なしでは使えなくなっています。
プラスエリアは7GBの制限がある
ギガ放題の場合、
プラスエリアモードを利用すると月間通信量が7GBに制限されてしまいます。
しかも、
プラスエリアモードとスタンダードモードを合わせた通信量が7GBまでしか使えません。
ですからスタンダードモードで月間7GB以上使っている状態でプラスエリアモードに
切り替えると、すぐに速度制限を受けてしまいます。
さらにスタンダードモードに切り替えても速度制限は解除されず、
通信速度は遅いままとなります。
プラスエリアモードの落とし穴
「でもWiMAXは速度制限中でも動画が見られるんでしょ」と思いますよね。
プラスエリアモードを利用して月間通信量が7GBを超えると、
通信速度は1Mbpsじゃなくて128Kbpsしか出なくなります。
その上、通常の速度制限のように夜間の数時間だけではなく、
月が変わるまで128Kbpsしか出ません。
恐ろしいですよね。ギガ放題プランを使っている場合、プラスエリアモードは特別な場合のみ使うようにしましょう。
ギガ放題プラスでプラスエリアモードを利用する場合
ギガ放題プラスでプラスエリアモードを利用する場合も、
ギガ放題とは速度制限の定義が変わります。
ギガ放題では月間7GBまででしたが、
ギガ放題プラスだとプラスエリアモード利用で月間15GBまで使えるようになります。
しかもスタンダードモードの通信量とプラスエリアモードの通信量は合算されません。
相互に影響しない
ですからスタンダードモードで月間15GB以上使った状態でプラスエリアモードに
切り替えても、速度制限は受けないんです。
それからプラスエリアモードで受けている速度制限の影響は、
スタンダードモードには及びません。
ギガ放題だとプラスエリアモード利用によって速度制限を受けると、
スタンダードモードも速度制限を受けることになります。
ギガ放題プラスは便利
しかしギガ放題プラスでは、プラスエリアモードで速度制限を受けても、
スタンダードモードに切り替えると通常の通信速度が出ます。
なのでギガ放題プラスであれば、モバイルルーター1台で「ほぼ速度制限なし
使い放題のWiMAX」と「月間15GBのau」の2台分が使えるんです。
ギガ放題は残念プランですが、ギガ放題プラスは便利ですね。
どこのWiMAXでも速度制限の内容は同じ
実はWiMAXには、
回線事業者でもある「UQWiMAX」を含めて約20のプロバイダがあります。
有名どころでは、GMOとくとくBB、DTI WiMAX2+
、BIGLOBE WiMAXなどが挙げられます。
それ以外にも、
WiMAX回線が使える「モバイルルーターのレンタルサービス」なんかもあるんです。
どのプロバイダでWiMAXを使ったとしても、
レンタルサービスで使っても速度制限の内容は基本的に同じです。
WiMAXのプロバイダは裁量権が広く、
料金やオプションをある程度自由に設定できるようになっています。
一部のプロバイダでは、UQWiMAXよりも安い料金でWiMAXサービスを
提供していたり、UQWiMAXに無いオプションがあったりします。
そのため「WiMAXは回線事業者じゃなくてプロバイダで申し込む方がお得」と
言われてるんですね。
ただ通信サービスの内容にはプロバイダごとの違いは無く、
完全使い放題・速度制限なしで使えるプロバイダはありません。
まとめ
WiMAXは月間通信量は無制限で、
1か月間に何GB使っても速度制限を受けることはありません。
しかし3日間の通信量には制限が設けられており、
厳密に言うと「速度制限なし」ではないです。
ただ速度制限の内容はそれほど厳しいものではないので、
使い方次第では「速度制限なし」のような感覚で使えるのも事実です。
自分のネット利用頻度を今一度見返してみて、
WiMAXを使うか他のサービスを使うかを検討するといいです。
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