WPS OfficeとKINGSOFT(キングソフト)の正体
オフィス互換ソフトウェア「WPS Office」や、セキュリティソフト、スマホアプリなどで知られるKINGSOFT(キングソフト)とは、一体どこの国のどのようなメーカーなのでしょうか。
中国企業で中国製といううわさもありますが、安全性や危険性にまつわる不安とリスクはどのように判断すれば良いのでしょうか。
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ウイルスバスターとノートンとマカフィーとカスペルスキーとESETを比較した結果
WPS OfficeのKINGSOFT(キングソフト)は中国企業
WPS Officeで知られる「KINGSOFT(キングソフト)」とは、一般的に「北京金山办公软件股份有限公司」という企業を指します。
本社所在地は、北京市海淀区西二旗中路33号院5号楼9层001号 です。
代表者は、邹涛 氏であり、資本金は46,100万です。
設立は1988年
同社は、「金山软件股份有限公司」として、1988年に設立されました。
現在の企業は2011年12月20日に北京市海淀区市场监督管理局へ登記申請され、直前の社名は「北京金山办公软件有限公司」でした。
ソフトウェアメーカーとしては歴史があり、香港証券取引所に上場する大手企業でもあります。
Kingsoft Corporation Limited
KINGSOFT(キングソフト)の傘下企業
北京金山办公软件股份有限公司は30を超える主要な子会社を抱えますが、特筆すべき傘下企業として、以下の4社があります。
猎豹移动(Cheetah Mobile)
Kingsoftの関連会社に、「猎豹移动公司(Cheetah Mobile)」があります。
同社はニューヨーク証券取引所に上場(NYSE:CMCM)するスマホアプリ開発企業として知られ、「Clean Master」「CM Security」などの多彩なアプリで知られました。
しかし、2020年2月に米Googleが規約違反などを理由に猎豹移动製アプリをアプリストア(Google Play)上から削除しました。
その後、猎豹移动は産業用AI開発へコア事業を転換しました。
金山办公(Kingsoft Office)
オフィス互換ソフトの開発。WPS Officeのオリジナルはここかもしれません。
西山居(Seasun)
1995年設立のゲーム会社。
金山云(Kingsoft Cloud)
クラウドコンピューティング事業。日本のサービスでいうと、ニフクラとかさくらのクラウドみたいな感じでしょうか。
NASDAQに上場しています。大手ですね。
https://www.nasdaq.com/market-activity/stocks/kc
独立企業グループが存在か
KINGSOFT(キングソフト)には、「北京金山数字娱乐科技有限公司」という企業を中心とする別の企業グループがあります。
本社所在地は、北京市海淀区西二旗中路33号院5号楼11层002号 です。
同法人は2003年7月30日に設立されました。
代表者は邹涛 氏であり、資本金は1,000万人民元です。
「北京金山数字娱乐科技有限公司」にはさらに、「北京金山奇剑数码科技有限公司」という親会社があります。
代表者は同じく邹涛 氏であり、本社所在地も同じです。
株主は、求伟芹 氏と雷培莉 氏の2名です。
http://www.kingsoft.com/
日本法人がある
金山软件の日本法人は、「キングソフト株式会社」であり、代表者は馮達 氏と瀬沼悠 氏です。
主要株主は、Cheetah Mobile Inc.、Kingsoft Office Software、Kingsoft Corporation Limitedです。
本社所在地は、〒108-0014 東京都港区芝5丁目 29番11号 5階 G-BASE田町です。
WPS OfficeとKingsoft Office
WPS Officeにまつわる不安と安全性・危険性
WPS Officeは、中華人民共和国で開発されたソフトウェアです。
一方、WPS Officeはインストール型のソフトウェアであり、クラウドストレージ機能や変換機能なども見当たらないため、情報流出のリスクは必ずしも高いとは言えません。
WPS Docsについては、多彩なクラウド連携機能が搭載されたクラウド型ソフトウェアとなっています。
ただ、情報流出を起こすことによって、キングソフト側に利益があるかというと疑問が残ります。キングソフトは民営企業であり、ネット上のこうした見方は憶測にすぎません。
いずれにしても、利便性と情報管理のリスクについては個別に判断する必要があります。
個人ユーザーから見れば、コストパフォーマンスが良い便利なオフィス互換ソフトです。
Kingsoft Internet Securityの安全性と危険性
Kingsoft Internet Securityには有料版と無料版があり、無料版は強制的にブラウザトップページが変更され広告が表示されます。
また、クラウド型のセキュリティソフトであり、規約により閲覧履歴等が利用されていた時期もあったので、心配な場合は更新料を支払い有料版を使用することを推奨します。
実際に利用してみましたが、非常に軽く、ジャンクファイルの削除機能も搭載されています。一方、ウイルス検知率については非公開となっています。
Windows Defenderと併用する分には便利なのではと思います。
楽天とヤフーに公式ストアがある
KINGSOFT(キングソフト)は、楽天とYahoo!ショッピングに公式ストアを出店しています。
WPS Officeのダウンロード版などを購入する際にポイントが多くもらえます。
おすすめのセキュリティソフト
おすすめは?
実際に使ってみた中で、個人的に優れていると感じたセキュリティソフトは、Avast(アバスト)とESET(イーセット)です。
アバストは、実際に使ってみるとわかると思うのですが、
総合的にバランスが良い感じですね。かゆいところに手が届くというか。
ただ、アバストは別にお得ではないです。
イーセットはとにかく驚きの軽さなので、少し古めのパソコンにも良さそうです。
検出性能も体感としては高く、しっかり守ってくれているようでした。
「年額制の統合セキュリティソフト」でどれか一つ選ぶようにと言われたとしたら、私だったらESETを選ぶかな、と思います。
これは受賞歴がどうこう、検出率の数字がどうこうという話ではなくて、体感です。
ただ、VPNが必要な場合は、後述のノートンとかマカフィーの方がお得かも知れません。
あと、ESETは iPhoneアプリがありません。
私はAndroidなので特に問題ありませんでしたが。とはいえiPhoneにアンチウイルスアプリが必要か、という点も含めてご検討されると良いのではないでしょうか。
楽天・ヤフーだとポイントたくさんもらえます。
アップル製品に一番強いのはノートンですね。
Macにもファイアウォールがついてますし、iPhoneのブラウザ保護もしてくれます。
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たくさんの台数をお得に保護したい、性能も妥協したくない、という場合は、事実上台数無制限のマカフィー リブセーフが良いのではないでしょうか。
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マカフィー公式ストアYahoo!ショッピング店
ノートン 360、マカフィー リブセーフ、カスペルスキーセキュリティは、バージョンによりVPNが無料で使えるので、リモートワーク(テレワーク)にも適しています。知名度が高いのも利点です。
格安のものとしては、インド製ですがZERO ウイルスセキュリティというものがあり、パソコンの買い替えまで、1台2,970円で使えます。
3台用は5,480円、5台用は7,980円なのでまとめて購入のほうがお得です。
私は、ZEROウイルスセキュリティをリアルタイムスキャンに使って常駐させて、
Windows Defenderをオプション定時スキャン用にオンにしておく裏技をおすすめしています。
やり方は次の記事に書きました。
複数台だとKINGSOFT(キングソフト)のほうが安いのですが、こちらは中国企業のソフトで、中国製になります。
スキャンが速くてジャンクファイルの削除機能もある点は評価できますが、検出率が不明です。でも無料版があるので、お金がないときにはありがたいです。
使った感じはどちらも軽かったのですが、ZEROはスキャンが妙に遅い?感じがしました。KINGSOFTは、ものすごく速いです。
PCモバイル合わせて5台までならESETがお得です( iPhoneアプリはありません)。
6台を超えるようだと、事実上台数無制限のマカフィー リブセーフ(米国製)や、
カスペルスキーセキュリティプレミアライセンス(ロシア製)のほうがお得かもしれません。
この2つはスマホでもまあまあ良さそうです。
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(あとやっぱりZERO ウイルスセキュリティ × Windows Defenderですね。)
コストが許容できるのであればウイルスバスターも別に悪くはないと思います。
普通に売れていて実績もありますし、結局のところ利用目的に合うか合わないかではないでしょうか。
本当に変なソフトだったら、実際に売れていませんよね。
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Windowsにもともと入っている、Windows Defenderは無料です。
究極にコストを削減したい場合は、これですね。
また、広告が表示されたりしますが、アンチウイルス機能のみなら、
前述のKINGSOFTやAvastのほか、AVG、Aviraなどが無料版を提供しています。
ただ、個人情報がサンプルとして使われている可能性は、想定したほうがよいのではないかと思います。
あと、さっきも言ったけど、インド製ですがZERO ウイルスセキュリティというものがあり、パソコンの買い替えまで、1台2,970円で使えます。
3台用は5,480円、5台用は7,980円なのでまとめて購入のほうがお得です。
私は、ZERO ウイルスセキュリティをリアルタイムスキャンに使って常駐させて、
Windows Defenderをオプション定時スキャン用にオンにしておく裏技をおすすめしています。
やり方は次の記事に書きました。
KINGSOFTは検出率が不明ですが、軽さと機能性は抜群です。
いずれにしても、何かあった場合の保証はできません。
iPhoneやiPadアプリも使いたい場合はノートンがおすすめです。ウイルスバスターでも大丈夫です。
ESETは iPhoneアプリがありません。他のソフトは機能限定版ですが、一応用意されています。
ただ、スマホに入れる必要あるのかな。
Androidは、大体のソフトで専用アプリが用意されています。
スマホに入れる必要あるのかな…?
パソコンがMacで、 iPhone、iPadを併用しているアップルユーザーさんには、ノートンがおすすめです。
マカフィーとかESETでも大丈夫ですが、ESETは iPhoneアプリがありません。
ウイルスバスターだと、Mac用のファイアウォールがなかった気がします。
ClamTkを使ってください。ファイアウォール設定も忘れずに。
GDATAはドイツ製だったと思います。Aviraもドイツ製ですね。
あまりおすすめではないですが。
純日本製というと、FFRIやハミングヘッズのものなどがありますが、ホワイトリスト方式やヒューリスティック方式になると思います。
これらは上級者向けでくせが強く、あまりおすすめできません。
一応、日本企業が関わるセキュリティソフトについてはこちらにまとめました。
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ウイルスバスターとノートンとマカフィーとカスペルスキーとESETを比較した結果
キングソフト製品の種類
WPS Office
業界トップクラスのシェアを誇る、Microsoft Office互換ソフトウェア。
WPS Office Personal Edition
ワープロ(Writer)
表計算(Spreadsheets)
Windows/Android/iOSで使えるマルチデバイス対応
基本フォント11書体(29種類)
クリップアート777個
WPS Office Standard Edition
ワープロ(Writer)
表計算(Spreadsheets)
プレゼンテーション(Presentation)
Windows/Android/iOSで使えるマルチデバイス対応
基本フォント11書体(29種類)
クリップアート777個
WPS Office Premium Presentation
プレゼンテーション(Presentation)
Windows/Android/iOSで使えるマルチデバイス対応
基本フォント11書体(29種類)
特別テーマフォント12書体
クリップアート777個
WPS Office Gold Edition
ワープロ(Writer)
表計算(Spreadsheets)
プレゼンテーション(Presentation)
VBA 対応
Windows/Android/iOSで使えるマルチデバイス対応
基本フォント11書体(29種類)
特別テーマフォント12書体
クリップアート777個
WPS Office Platinum Edition
ワープロ(Writer)
表計算(Spreadsheets)
プレゼンテーション(Presentation)
VBA 対応
Windows/Android/iOSで使えるマルチデバイス対応
基本フォント11書体(29種類)
特別テーマフォント28書体
クリップアート777個
オフィシャルPDFガイドが付いた製品もある。
WPS Office for Mac
ワープロ(Writer)+表計算(Spreadsheets)+プレゼンテーション(Presentation)でのファイル編集に加え、PDFファイルも閲覧可能。
・3つの基本Officeソフト
ワープロ(Writer)+表計算(Spreadsheets)+プレゼンテーション(Presentation)
・基本フォント11書体(29種類)
WPS Docs
新規にローンチされた、クラウド型オフィス互換ソフトウェア。
Kingsoft Internet Security
独自開発のウイルススキャンエンジン「Blue Chip Ⅱ」を搭載した、超軽量クラウド型セキュリティ対策ソフトウェア。台数と年数は複数の選択肢がある。
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ウイルスバスターとノートンとマカフィーとカスペルスキーとESETを比較した結果
Kingsoft Internet Security 無料版
公式サイトで配布。強制的にブラウザスタート画面が変更され、広告が表示される。
キングソフトセキュリティPro
広告が表示されない有料版。通常はこちらを選ぶ。
1台用、3台用、5台用があり、年数も選べる。
Kingsoft Internet Security 無期限版
かつて存在した、ウイルスパターンが無期限に配信されるパッケージ製品。サポートに期限があるので、文字通り永久に使えるわけではない。
スマホアプリ
Kingsoft Mobile Security Plus
ISから派生した、スマホ向けセキュリティアプリ。
Kingsoft Security VPN
スマホ・タブレットで使えるVPNサービス。
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