ドスパラとNECのデスクトップパソコンはどっちがいい？比較してみた結果
最近はコンパクトで持ち運びも可能なノートパソコンが主流となりつつありますが、複雑な作業を行う場合には「デスクトップパソコン」の方が便利です。
では、デスクトップパソコンを購入する場合、「ドスパラ」と「NEC」ならどちらが良いか比較してみましょう。
ドスパラもNECも日本
ドスパラもNECも、日本のメーカーブランドです。
ドスパラ（Dospara）
ドスパラは、1984年に海外メーカーのパソコンを販売するパソコンショップとして開業します。
1992年に自社ブランドパソコンの製造を開始、DOS/Vパソコンを作っていたので店名も「DOS/Vパラダイス」へと変更しました。
Windows機の登場でDOS/V機が衰退したこともあり、2003年に現在の「ドスパラ」へ店名を変更しています。
2008年には持株会社制に移行、現在のドスパラは「サードウェーブ」によって運営されるパソコンメーカー、パソコンショップです。
NEC（日本電気、LAVIE）
NECは、発電機や電動機を作るメーカーとして日米合弁で1899年に設立されます。
コンピューター事業を開始したのは1958年、1982年に発売し大ヒットしたPC‐9800シリーズは国民機とも言われました。
1990年代までは栄華が誇っていましたが2000年代に入ると売り上げが低迷、2011年には分社化したパソコン部門をLenovoとの合弁会社の傘下に移します。
合弁会社の株式の3分の2をLenovoが保有しているため、パソコンブランドとしてのNECは実質的にLenovo傘下となっています。
ただNECも株式を3分の1保有していて議決権は持っているので、影響力が全くないわけではありません。
パソコンメーカーとしての知名度や規模ではNECが圧倒的に上ですが、中国のLenovo傘下であることが人によっては多少懸念されるポイントです。
純粋な日本メーカーであるドスパラの方が外資系になったNEC（のパソコン部門）よりも信用できる、という意見も無いわけではありません。
ドスパラは国産、NECは一部国産
ドスパラは、当初はパソコンショップの店内でパソコンを作っていました。しかし現在は、さすがに店内では作っておらず、神奈川県綾瀬市にある工場でほぼ全量作っています。
NECは以前から中国でパソコンを製造しており、Lenovo傘下となった現在はLenovoの工場で多くのモデルを作っているのです。
ただし、山形県米沢市にあるNECの工場でもパソコン製造を続けており、一部モデルは米沢生産となっています。
日本国内でパソコンを製造するメーカーは減っていますから、ドスパラもNECも貴重な国産メーカーによる国産パソコンです。
価格が安いのはドスパラ
デスクトップパソコンの価格を比較すると、ドスパラの方が安くなっています。
ドスパラの公式オンラインストアで
・OS Windows11Home
・CPU Intel Core i7‐14700
・メモリ 16GB
・ストレージ 1TB
・光学ドライブ、Wi-Fi6対応
・ディスプレイ無し
という構成のデスクトップパソコンが141,980円で販売されています。
上記構成のデスクトップパソコンのNEC公式オンラインストアでの価格は223,880円です。
ディスプレイを別途購入してもドスパラの方が安く収まりますから、価格重視ならドスパラ一択です。
ラインナップの豊富さ・入手性はNEC
価格はドスパラの方が安いですが、購入のしやすさはNECの方が上です。
ドスパラは基本的にネット通販かドスパラのショップのみで、
家電量販店などの店舗ではほとんど販売されていません。
NECはネット通販で購入することもできますし、
全国の大手家電量販店やパソコンショップなどの店舗でも購入可能です。
どの地域でも実物を触って購入を検討できるのは、ヤマダデンキなど
大手家電量販店の店舗でも販売されているNECの大きなメリットとなります。
また、NECはセパレート型だけでなく、根強い人気のある
一体型のデスクトップパソコンも取り揃えています。
今回はデスクトップパソコンの比較ですが、
ノートパソコンについてもNECは軽量なモバイルノートパソコンが強いです。
納期が早いのはドスパラ
オンラインストアで注文してから実際にパソコンが手元に届くまでの納期は、ドスパラの方が圧倒的に早くなっています。
ドスパラは基本翌日発送で、正午までに注文が確定すれば当日発送も可能です。
翌日発送なら遅くても注文してから3日後、当日発送なら遅くても注文してから2日後にパソコンが手元に届きます。
NECは注文してからパソコンが手元に届くまでに、納期の早いモデルで1～2週間、遅いモデルだと4～5週間かかります。
NECの納期は標準的で決して遅いわけではなく、ドスパラがBTOメーカーにも関わらずとんでもなく発送が早いだけです。
急ぎでパソコンを使いたい場合は、NECを含めたどのパソコンメーカーよりもドスパラがおすすめです。
保証サービスはNEC
故障や不具合に備える保証サービスは、NECの方が充実しています。
ドスパラもNECもメーカー保証は1年で、購入時に追加料金を払うことで保証期間を最大5年に延長できます。
ただし、ドスパラは通常使用の範囲内における自然故障のみ保証の対象で、落下など外的要因による故障・不具合は保証対象外です。
NECは自然故障に加えて、外的要因による故障・不具合は保証の対象に含められます。
デスクトップパソコンはノートパソコンに比べて落下や水濡れのリスクが低いですが、コンセント常時接続で落雷による故障のリスクはノートパソコンより高いです。
外的要因による故障・不具合は保証されるNECの方が、より安心してデスクトップパソコンを使えます。
まとめ
ドスパラとNECの今回の比較では、ドスパラがやや有利です。
ドスパラは価格が安くて納期も早い上に、ほぼ全量が日本で作られているので確実に国産パソコンが手に入る点が大きいです。
NECは保証サービスではドスパラを上回っていますが、価格が少し高いのと国産モデルが一部のみなのがマイナスポイントとなります。
サポートの手厚さやブランド力を重視する場合はNECがおすすめです。
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