そもそも「hp」とは
パソコン売り場でよく見かける「hp」のロゴ。これは一体どのようなブランドなのでしょうか。
国内メーカーはこちらです。

「hp」は米国のブランド
米国企業のPCブランド
「hp」は、個人および法人向けに、パソコンやプリンタ、サーバーなどを提供しているブランドです。
かつては米国の企業である、Hewlett-Packard(ヒューレット・パッカード、HP)が展開するブランドでした。
Hewlett-Packardの生い立ち
2人の創業者
Hewlett-Packardは、スタンフォード大学電気工学科卒業の、ビル・ヒューレットとデイブ・パッカードによって設立され、社名はコイントスにより決められました。
シリコンバレーの始まり
デイブの引越し先であった、カリフォルニア州パロアルト市内にあるアパートが始まりの地でした。
ビルはその家の裏の小屋を借り、538ドルの運転資金を元手として、デイブとともにガレージでパートタイムによる仕事を始めました。1938年のことでした。ここは後に、
「シリコンバレー発祥の地」と呼ばれるようになりました。
最初は電子機器メーカーだった
Hewlett-Packardによる最初の製品は、オーディオ発振器(resistance-capacitance audio oscillator)「HP 200A」でした。
同社は最初、電子機器メーカーだったのです。1958年にはプロッタ事業を取得し、これは後のプリンタ事業へと発展しました。
HP初のコンピューターである、「HP 2116A」が開発されたのは1966年のことでした。
3つのロゴ
HPには3つのロゴがあります(この内、「HPE」については次項で説明します)。特に「hp」には2つのロゴがあります。
従来から使われているのは、丸形の「hp」と書かれたロゴです。一方、最近よく見かけるようになった、丸形でない線形のシャープなロゴもあります。
特定製品向け
こちらについても「hp」と書かれており、現在は主に「Spectre」シリーズ専用のロゴとして用いられているようです。
一方、こちらのロゴが出たからと言って、従来のロゴが廃止されたわけではなく、両者は併存しています。これは、デルのロゴにも同じことが言えると思います。
会社分割
ややこしさの原因
ヒューレット・パッカードは、2015年に会社分割を行いました。
「hp」ブランドにまつわるややこしさの原因は、その多くがこの出来事に由来していると考えられます。

「HP」と「HPE」
その内容は、Hewlett-Packardを、HPのエンタープライズサービス、ソフトウェア、サーバ事業を運営する「Hewlett-Packard Enterprise」と、
PCおよびプリンティング事業を運営する「HP Inc.」に分割するというものでした。

分割後
その後、分割は実際に行われました。現在、Hewlett-Packardは以下の2社に分割されています。
Hewlett-Packard Development Company, L.P.(ヒューレット・パッカード、HP)
Hewlett-Packard Enterprise Development LP(ヒューレット・パッカード・エンタープライズ、HPE)
日本事業
日本事業はかつて、「日本ヒューレット・パッカード」がその事業を展開していました。
日本法人も分割
米国本社が「HP」と「HPE」に分割されたのに合わせ、
日本法人についてもそれぞれ「株式会社 日本HP」と「日本ヒューレット・パッカード株式会社」に分割されました。

パソコンは「日本HP」
このことから、パソコンやプリンタ等の事業は現在、「日本HP」が展開しています。
【HP】パソコンやプリンターなど幅広くご用意。お得なキャンペーン情報も充実。
日本法人の立地
日本HPと日本ヒューレット・パッカードの本社は、いずれも東京都江東区大島2丁目2番1号にあります。
「東京生産」について
一部機種は日本製
HPのパソコンというと、「東京生産」がよく知られています。
かつてはあきる野市の工場や、日本HP・昭島事業所(東京都昭島市)にて法人向けパソコンの一部が生産され、現在は東京都日野市の「日本HP 東京ファクトリー&ロジスティックスパーク」にて、体制が拡充されて生産が行われています。



全てが日本製なわけではない
しかし、この標語は独り歩きしていると考えられます。
なぜなら、日本製の機種というのは「東京生産」「Made in TOKYO」と明記がある、法人向けパソコンの一部機種のみだからです。
大部分は中国製
個人向けのパソコンやプリンタを始めとする大部分の製品は、中国の工場で受託生産が行われています。このため、中国製になります。
まとめ
HPブランド製品の種類
製品解説については追記します。
コメント