ドスパラRaytrek・マウスDAIV・パソコン工房SENSE∞のクリエイターPCはどれがいい？比較してみた結果
画像や動画の編集、イラストの作成などクリエイティブな作業を行うには、
高性能な「クリエイターPC」が必要です。
クリエイターPCにも色々ブランドがありますが、国内3大BTOメーカー
「Raytrek」「DAIV」「SENSE∞」ならどれが良いか比較してみましょう。
いずれも日本のメーカーブランド
RaytrekもDAIVもSENSE∞も、日本のPCメーカーのクリエイターPCブランドです。
Raytrek（レイトレック）
まずRaytrekですが、作っているのは「ドスパラ」です。1984年に東京・秋葉原でパソコンショップとしてオープン、1992年に自社ブランドPCの製造を開始しています。
自社ブランドPCが「DOS/V機」だったことから店名を「DOS/Vパラダイス」に変更、現在の店名ドスパラはDOS/Vパラダイスに由来します。2008年に持株会社制に以降したことで現在はサードウェーブが運営しており、Raytrekは実質的にはサードウェーブのPCブランドです。
DAIV（ダイブ）
次にDAIVですが、こちらは「マウスコンピューター」のクリエイターPCブランドです。1993年に、衣料品を営んでいた創業者がパソコンショップを開いたところからマウスコンピューターはスタートしています。
パソコンショップをオープンした頃からオリジナルブランドPCを作っており、当初は創業者自ら組み立てていました。合併や買収など紆余曲折があって、現在のマウスコンピューターはMCJのパソコンの製造・販売部門の子会社となっています。
→ マウスコンピューター 公式ストア – Yahoo!ショッピング
SENSE∞（センスインフィニティ）
最後にSENSE∞ですが、こちらを作っているのは「パソコン工房」です。
ドスパラやマウスコンピューターと同様に、1995年にパソコンショップとしてオープンしました。パソコン工房も創業当初からオリジナルPCを作っており、SENSE∞のような本格的なブランド名を使用し始めたのは2000年代に入ってからです。
元々はアロシステムという会社がパソコン工房を運営していましたが、2007年にアロシステムがMCJに買収されると社名をユニットコムに変更しました。現在はユニットコムがパソコン工房を運営しており、マウスコンピューターと同じMCJ傘下となっています。
→ パソコン工房
Raytrek・DAIV・SENSE∞いずれも国内生産
RaytrekもDAIVもSENSE∞も日本国内での生産です。
ドスパラは元々店内でパソコンを作っていましたが、現在はRaytrekを含むほぼ全ての自社ブランドPCを神奈川県綾瀬市の自社工場で作っています。
マウスコンピューターは、創業者自らが組み立てていたこともありましたが、ある程度規模が大きくなってからは国内事業者に製造を委託していました。2008年にMCJがiiyamaを買収して製造拠点を引き継ぎ、現在は長野県飯山市の工場でDAIVなど自社ブランドPCを作っています。
パソコン工房も当初は店内での製造で、現在はマウスコンピューターとは別の飯山市の工場と島根県出雲市の工場で自社ブランドPCを製造しています。
価格を抑えるために人件費の安い海外でPCを作るメーカーもありますが、今回比較している3ブランドはいずれも日本製です。
価格が安いのはSENSE∞
ノート型の価格を比較すると、SENSE∞が一番安くなっています。
ドスパラ公式オンラインストアで
・OS Windows11Pro
・ディスプレイ 15.6型
・CPU Intel Core i7‐13620H
・メモリ 32GB
・ストレージ 1TB
という構成のRaytrekが164,980円で販売されています。
ディスプレイが14型である以外は、上記と同じ構成のDAIVのマウスコンピューター公式オンラインストアでの販売価格は248,600円です。上記と同じ構成のSENSE∞が、パソコン工房公式オンラインストアでは141,901円で販売されています。
Raytrekとは2万円以上、DAIVとは10万円以上違っており、価格だけの比較ならSENSE∞が一番安いです。
ただ、RaytrekとDAIVにはGPUが搭載されていますが、SENSE∞にはGPUが搭載されていません。RaytrekよりDAIVのGPUの方が性能が高く、DAIVの価格が一番高いのはここに原因があります。
クリエティブな作業にはGPUは必須と言っても良いので、コスパ的にはRaytrekもDAIVは悪くありません。
デスクトップ型もSENSE∞が一番安い
デスクトップ型の価格を比較しても、SENSE∞が一番安いです。
ドスパラ公式オンラインストアで
・OS Windows11Pro
・CPU Intel Core i7-14700F
・GPU NVIDIA GeForce RTX4060
・メモリ 32GB
・ストレージ 1TB
という構成のRaytrekが275,300円で販売されています。
上記と同じ構成のDAIVのマウスコンピューター公式オンラインストアでの販売価格は、287,900円です。パソコン工房公式オンラインストアでは、上記と同じ構成のSENSE∞が233,901円で販売されています。
デスクトップ型は同じ構成で同程度スペックですから、正真正銘SENSE∞が一番安いと言えます。
カスタマイズの自由度が高いのはRaytrek
ドスパラもマウスコンピューターもパソコン工房もBTOメーカーなのでカスタマイズ可能ですが、自由度はドスパラのRaytrekが一番高いです。
Raytrekは、CPUやGPUはカスタマイズできても選択肢が少ないですが、それ以外のパーツについてはそれなり選択肢があります。DAIVとSENSE∞はカスタマイズできるパーツが少ない上に、選択肢も多くありません。
ただBTOメーカーは他にもたくさんあり、ドスパラはその中ではカスタマイズの自由度が高い方では決してありません。中には、自作パソコン並みにほぼ全てのパーツがカスタマイズできるメーカーもあります。
用途や目的に合わせたカスタマイズ前提で考えている場合は、RaytrekもDAIVもSENSE∞もおすすめできません。
保証サービスが充実しているのはDAIV
故障や不具合に備える保証サービスを比較すると、一番充実しているのはDAIVです。
Raytrekはメーカー保証が1年で、購入時に有料オプションとして追加すると保証期間を最大5年に延長できます。ただし、通常使用の範囲内における自然故障のみ保証の対象で、落下や水濡れなど偶発的な要因による故障・不具合は保証対象外です。
DAIVはメーカー保証が3年で、購入時に追加料金を支払うと最大5年に保証期間を延長可能です。延長保証では、自然故障だけでなく、偶発的な要因による故障・不具合も保証の対象に含められます。
SENSE∞はメーカー保証が1年、購入時に有料オプション追加で保証期間が最大4年となります。自然故障に加えて、偶発的な要因による故障・不具合を保証の対象に含めることも可能です。
DAIVは延長保証を利用しなくても3年保証ですし、利用すれば最大5年まで保証されます。偶発的な要因による故障・不具合も保証してもらえますから、今回比較している3つの中では一番安心して使えるクリエイターPCと言えます。
まとめ
Raytrek・DAIV・SENSE∞の今回の比較では、一番を決めるのは難しいです。価格の安さならSENSE∞ですが、ノート型に関してはGPUが搭載されていないのでコスパ面でRaytrek・DAIVに劣ります。
カスタマイズの自由度はRaytrekが一番高いものの、今回比較している以外のブランドと比べるとそこまで高いわけではありません。また、カスタマイズしないなら特にメリットではないです。
保証サービスはDAIVが一番ですが、価格の高さとカスタマイズの自由度の低さがネックです。
いずれも一長一短がありますから、クリエイターPCに何を求めるのか、何を重視するかを考えて選んでください。
全体的にはバランスの良いDAIVがおすすめ、予算が限られる場合はSENSE∞が適しています。
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